アルカラスの連覇を阻止したメドベージェフが2年前と同じジョコビッチに対する決勝へ「10点満点で12点のプレーをした」 [USオープン]

写真はディフェンディング・チャンピオンを倒して2年ぶりの決勝進出を決めたダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がディフェンディング・チャンピオンで第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を7-6(3) 6-1 3-6 6-3で退け2年ぶりの王座返り咲きにあと1勝と迫った。

 準々決勝で第8シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に勝ったあと、メドベージェフはアルカラスを倒すには10点満点で11点の力を出す必要があると話していた。彼はこの試合で直面した9度のブレークポイントのうち8本をセーブし、そのようなプレーをやってのけた。

 ほぼ非の打ちどころないプレーをしたメドベージェフは相手にラリーの主導権を握らせず、5セットマッチに強いアルカラスのカムバックを阻んだ。第1セットはどちらが取ってもおかしくない競り合いになったが、タイブレークの重要な場面でメドベージェフが上回った。

「10点満点で11点と言ったけど、今日は第3セットを除くと10点満点で12点のプレーをした。それが唯一の方法だ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「彼はまだ20歳か21歳かもしれないけど、非常に若くても既にグランドスラム大会で2度優勝して何週間も世界ナンバーワンの座についている。正直に言って信じられないほど凄いことだし、今まで誰もやったことがないと思う。彼に勝つには自分自身を超えた力を出す必要があり、今日はそれをやってのけることができた」

 ふたりはこれが4度目のマッチアップだったが、メドベージェフが2勝2敗のタイに追いついた。今シーズンは3月のインディアンウェルズ決勝と7月のウインブルドン準決勝で顔を合わせ、いずれもアルカラスがストレートで勝っていた。

 メドベージェフは決勝で、20歳のベン・シェルトン(アメリカ)を6-3 6-2 7-6(4)で破って勝ち上がった第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ふたりは2年前も決勝で対決し、メドベージェフが『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成を目指していたジョコビッチを6-4 6-4 6-4で下してグランドスラム初優勝を飾っていた。

「チャレンジはグランドスラム大会を23回も制した選手と対戦するということだけど、僕がやることはひとつだけだ。僕がここで彼に勝ったとき、僕はいつもよりいいプレーができた。それをもう一度やる必要がある。それ以外に方法はない」とメドベージェフは次戦を見据えた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles