ケガによる不振を脱却したクレイチコバがケニンを倒して今季2勝目、シニアコバとのダブルスも制して2冠達成 [サンディエゴ・オープン]

写真は今季2勝目を挙げたバーボラ・クレイチコバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「Cymbiotikaサンディエゴ・オープン」(WTA500/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/9月11~16日/賞金総額78万637ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第4シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したソフィア・ケニン(アメリカ)を6-4 2-6 6-4で倒して今季2勝目を挙げた。

 2021年フレンチ・オープン優勝者のクレイチコバがツアー大会の同種目でタイトルを獲得したのは、2月のドバイ以来でキャリア7度目(準優勝3回)となる。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したクレイチコバは第2セットを取り返されたが、サービスキープで進んだ第3セット4-4から最後の2ゲームを連取して2時間38分で勝利を決めた。3シーズンぶりのツアー6勝目を目指していた2020年オーストラリアン・オープン女王のケニンは最終ゲームで3度目のデュースからダブルフォールトを犯し、2度目のチャンピオンシップポイントでバックハンドをアウトして試合に終止符が打たれた。

 表彰式で優勝トロフィーと副賞のサーフボードを受け取ったクレイチコバは、「バッグが3つしかないからこれだけのトロフィーや賞品をどうやって家まで持って帰ったらいいのかわからないけど、勝てて本当にうれしいわ」と笑顔でスピーチした。

 ケガによりウインブルドン2回戦で途中棄権を強いられたクレイチコバは、USオープンを含めマッチ4連敗で今大会を迎えていた。

「ケガをしたあとあまりいい成績を残せずにここに来た。あまり試合に勝てていなかったからここでまずはひとつ勝って再スタートを切りたいと願い、そうできると信じていた。それなのにタイトルを獲ってここに座っているなんてかなり特別なことだわ」とクレイチコバは試合後の記者会見で語った。

 引き続き行われたダブルス決勝では第1シードのクレイチコバ/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)がワイルドカードを得て参戦したダニエル・コリンズ/ココ・バンダウェイ(ともにアメリカ)を6-1 6-4で下し、クレイチコバは単複2冠を達成した。


(右から)女子ダブルス優勝のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)、準優勝のダニエル・コリンズ(アメリカ)、ココ・バンダウェイ(アメリカ)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles