背中の疲労骨折を克服したハチャノフが2018年シーズン以来のツアー5勝目「タイトルを待ち望んでいた」 [珠海選手権]

写真は2018年シーズン以来のツアー5勝目を挙げたカレン・ハチャノフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「Huafa Properties珠海選手権」(ATP250/中国・広東省珠海/9月20~26日/賞金総額105万7295ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)が第8シードの西岡良仁(ミキハウス)を7-6(2) 6-1で下して優勝を飾った。

 先にリードしながら第8ゲームでブレークバックを許したハチャノフはもつれ込んだタイブレークで1-2から6ポイントを連取して第1セットを先取し、第2セットでは1ゲームしか落とさず1時間43分で勝利を決めた。

「明日が君(西岡)の誕生日だなんて知らなかったよ。知っていたら違うプレーをしたかもしれないね。君とプレーすると卓球みたいに右へ左へ振り回されるから、たくさん走らされることを覚悟しなければならないんだ」とハチャノフは表彰式のスピーチで話した。

 フレンチ・オープン準々決勝で背中を疲労骨折して戦線離脱を余儀なくされた27歳のハチャノフは、シングルスの復帰戦2戦目で2018年11月のパリ以来となるツアー5勝目(準優勝2回)をマークした。ハチャノフはツアー初タイトルを2016年10月に成都で獲得しており、中国で2度目の栄冠に輝いた。

「僕はケガから復帰しつつあるところだ。ここに来たときは何試合かプレーできればと思っていた。僕はカムバックして勝利に飢えていたし、暫く遠ざかっていたタイトルを待ち望んでいた。特に(ツアー初タイトルを獲得した)ここ中国で成し遂げたことは本当に特別だ。この勝利を僕の家族に捧げたい」と7月に妻が2人目の息子を出産したハチャノフは語った。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第2シードのジェイミー・マレー(イギリス)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)が第3シードのナサニエル・ラモンズ/ジャクソン・ウィズロウ(ともにアメリカ)を6-4 6-4で下して今季4勝目を挙げた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles