ジャン・ジジェンが地元中国勢で初の2回戦突破「僕にとってすべてが新しいこと」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はジャン・ジジェン(中国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月4~15日/賞金総額1004万6270ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦でジャン・ジジェン(中国)が第28シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)に4-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめ、同大会でベスト32に進出した初の中国人選手となった。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、エチェベリはこの試合が初戦だった。お互いに一度ずつブレークし合ってセットを分け合ったあと、第3セット4-4から相手のサービスゲームを破ったジャンが続くサービング・フォー・ザ・マッチで迎えた3つ目のマッチポイントをものにして2時間28分の競り合いを制した。

「第1セットは彼にブレークされて落とした。でも僕は第2セットでまだチャンスはあると言い聞かせていた。とにかく自分のサービスゲームをキープして、ブレークできるか試してみようとしていた。第1セットではリターンがあまり機能していなかったから、少しポジションを変えたんだ。もちろん勝ててうれしいよ」とジャンは試合を振り返った。

 中国男子テニスの歴史を次々と塗り替えているジャンは5月のマドリッドでATPマスターズ1000大会での最高成績となるベスト8進出を果たし、7月にはATPランキングで中国人としての最高位となる52位をマークした。彼はまた8月にUSオープン2回戦でキャスパー・ルード(ノルウェー)を倒し、トップ5の選手に勝った初の中国人男子選手となった。

「僕にとって初めての経験で、すべてが新しいことだ。とにかく受け入れようとしているよ。起きていることは悪いことじゃないから、受け入れて楽しめばいいんじゃないかな」とジャンは自国での期待の高さについて語った。

 ジャンは次のラウンドで、第3シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-0 6-2で破って勝ち上がったブランドン・ナカシマ(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第16シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第19シードのベン・シェルトン(アメリカ)、第20シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、第25シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)、第26シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)、第29シードのクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)、ロマン・サフィウリン(ロシア)、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)、予選勝者のスー・ユーシャオ(台湾)が3回戦に駒を進めた。

 この日はルーネとエチェベリ以外にも第9シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第14シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第17シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、第23シードのタロン・グリークスプア(オランダ)が初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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