フルカチュがルブレフに競り勝ち2度目のマスターズ制覇「凄まじいバトルだった」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はATPマスターズ1000大会で2度目の栄冠に輝いたホベルト・フルカチュ(ポーランド)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月4~15日/賞金総額1004万6270ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第16シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-3 3-6 7-6(8)で競り勝ち、ATPマスターズ1000大会で2021年マイアミ以来となる2度目の栄冠に輝いた。

 27歳のフルカチュがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、2月のマルセイユ以来でキャリア7度目となる。彼がツアー決勝で負けたのは、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と戦った昨年8月のモントリオールだけとなっている。

 激しい打ち合いが見られた決勝を通して21本のサービスエースを決めたフルカチュは、重要な瞬間にその好調なサービスをうまく活用した。ワンブレークずつでセットを分け合ったあとすべてサービスキープで突入した第3セットのタイブレークでは5-2とリードしたルブレフが6-5として先にチャンピオンシップポイントを握ったが、フルカチュはそのピンチを凌ぐと3度目のチャンスをものにして2時間6分の接戦を制した。

「凄まじいバトルだった。特に感情的にね。僕は(第3セット5-4のレシーブゲームで)マッチポイントを手にしたが、アンドレイが素晴らしいサーブを打った。彼も(タイブレークで)マッチポイントを掴み、僕にも何度かあった。一進一退でかなり難しい試合だった」とフルカチュは試合を振り返った。

「アンドレイは何度か見事なショットを打ってきたし、僕もそれに応戦した。僕は自分を信じ続け、最終的に何とか勝つことができて凄くうれしいよ。これはとても大きくて伝統ある大会だから、今は本当にハッピーだ」

 1セットも落とさず決勝まで勝ち上がってきたルブレフは、4月のモンテカルロに続く2度目のマスターズ制覇を目指していた。
 
 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第4シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第6シードのロハン・ボパンナ(インド)/マシュー・エブデン(オーストラリア)を5-7 6-2 [10-7]で倒して今季初優勝を飾った。


男子ダブルス優勝のマルセル・グラノイェルス(スペイン/右)とホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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