ディミトロフがアルカラスから初勝利で準々決勝に進出「何をしなければならないかはわかっていた」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、後ろはカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月4~15日/賞金総額1004万6270ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第18シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に5-7 6-2 6-4で逆転勝利をおさめて8強入りを決めた。

 5-3から挽回されて第1セットを落としたディミトロフは気落ちすることなく第2セットを取り返し、第3セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間10分で過去3戦全敗だったアルカラスからの初勝利を挙げた。ディミトロフはトップ5プレーヤーに17勝しているが、世界ランク2位の選手に勝ったのはダニール・メドベージェフ(ロシア)を倒した2021年10月のインディアンウェルズ4回戦以来となる。

「僕は試合の中に踏み止まった。それが第一のことだった。第1セットを落としたあとは特にね」とディミトロフは試合を振り返った。

「何をしなければならないかはわかっていた。彼に対して常にプレッシャーをかけ続けなければならない。自分が劣勢でショットがあまりよくなくても、彼が心地よく打てないポジションに追い込まなければならなかった。彼は守勢に回ることを好まない。僕はかなり頻繁に踏み込んで攻撃し、彼がやり辛い状況に持ち込もうと心掛けたよ」

 ディミトロフは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した世界130位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 5-7 6-3で破って勝ち上がった第22シードのニコラス・ジャリー(チリ)と対戦する。

 そのほかの試合では第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第12シードのトミー・ポール(アメリカ)に7-5 7-5で競り勝ち、第32シードのユーゴ・アンベール(フランス)はJ.J.ウルフ(アメリカ)を6-1 6-2で退け、勝ち上がった両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

 今大会では番狂わせが続出しており、トップ10プレーヤーで勝ち残っているのは世界7位のルブレフのみとなった。

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写真◎Getty Images

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