メドベージェフがチチパスを退け初のタイトル防衛に王手、決勝はシナーとのトップ2シード対決に [ATPウィーン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月23~29日/賞金総額255万9790ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 7-6(6)で退け大会連覇に王手をかけた。

 第7ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したメドベージェフは第2セットでは一度もピンチに陥ることなく安定したサービスゲームを展開し、もつれ込んだタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして1時間45分で自己最多のシーズン64勝目を挙げた。

 チチパスは相手よりも9本多い29本のウィナーを決めたが、タイブレーク6-6からフォアハンドを2本ミスするなどアンフォーストエラー10本と安定感に勝ったメドベージェフが勝者となった。

「試合を通してサービスがよかった。全般的に今日のサービスには満足しており、多くのポイントで彼(チチパス)にプレッシャーをかけることができた。僕には多くのチャンスがあったけど、彼もいいプレーをした。このような速いサーフェスではある1ゲームでいいプレーをしてブレークする必要がある。それができたからよかったよ」とメドベージェフは試合を振り返った。

「最終的には(サービスの)プレッシャーが試合の終わりに功を奏したと思う」

 ツアー20勝を挙げながらこれまで一度もタイトルを防衛したことがないメドベージェフは今季9度目の決勝(5勝3敗)で、第3シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5 7-6(5)で破って勝ち上がった第2シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 先に試合を終えて相手が誰になるか知らなかったメドベージェフは、「僕はどちらとも決勝で対戦したことがある。ヤニクとは既に3度、アンドレイとは一度だ。彼らは素晴らしいシーズンを送っている。ヤニクは終盤に凄く調子を上げてきているから、試合がどうなるか興味深いね」と試合後のオンコートインタビューで話していた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles