ディミトロフがウィーンで逆転負けを喫したメドベージェフに雪辱、ベスト16が出揃う [パリ・マスターズ]

写真はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月30日~11月5日/賞金総額674万8815ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に3-6 7-6(4) 6-7(2)で競り負けた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフはこの試合が初戦だった。ふたりは前週のウィーンでも2回戦で対決し、ディミトロフは6-3 2-6 4-6で逆転負けを喫していた。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したディミトロフはタイブレークの末に第2セットを落としたが、第3セット5-3の40-15からからブレークバックを許しながらももつれ込んだ2度目のタイブレークで相手を圧倒して2時間54分で前回の雪辱に成功した。ディミトロフは6-5からのレシーブゲームでもマッチポイントを2度凌がれ、最終的に7度目のチャンスをものにして試合を締めくくった。

「第3セット5-3で40-15としたときは自分のショットが十分ではなかった。それが理由だ。彼(メドベージェフ)のような相手にそんなことをすれば付け込まれるのは当然だ。もう少し違うやり方があったかもしれない」とディミトロフは試合を振り返った。

「5-3の40-15まではいいプレーをしていたはずだから、もう少し改善できるところが何なのかを突き止めたい。僕はとてもいいショットの選択をして素晴らしい試合をしていると思っていた。あそこで躓いたけど、最終的にはいい結果になった」

 今季6度目の対トップ10勝利(10敗)を挙げたディミトロフは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。

 この日初戦に臨んだメドベージェフ以外の上位シード勢は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第4シードのヤニク・シナー(イタリア)、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が3回戦に駒を進めたが、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)はフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に5-7 4-6で敗れた。

 そのほかの試合では第10シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第11シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第13シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、予選勝者のボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。第12シードのトミー・ポール(アメリカ)はファン デ ザンツフープに4-6 6-2 3-6で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。

 3回戦ではジョコビッチがタロン・グリークスプア(オランダ)と、シナーがデミノーと、ルーネがダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)と、チチパスがズベレフと、フルカチュがセルンドロと、ファン デ ザンツフープは第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles