シフィオンテクが圧倒的強さで初優勝、最後の最後に逆転して年末世界ナンバーワンの座を奪取 [WTAファイナルズ]

写真は初優勝を飾るとともに世界ナンバーワン復帰を決めたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「GNP保険WTAファイナルズ・カンクン」(ファイナルズ/10月29日~11月5日/メキシコ・カンクン/賞金総額900万ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第5シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-1 6-0で下して初優勝を飾ると同時にアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)から世界ナンバーワンの座を奪回した。

 22歳のシフィオンテクがツアー大会でタイトルを獲得したのは先月の北京に続いて通算17回目(準優勝4回)で、今季はすべてのカテゴリーを含む女子ツアー最多の6勝(グランドスラム:1回、ファイナルズ:1回、WTA1000:1回、WTA500:2回、WTA250:1回)を挙げた。

 5試合で20ゲームしか落とさず栄冠に輝いたシフィオンテクは、同大会が現在の形式で行われるようになった2003年以降の最少記録を樹立した。先月の北京からマッチ11連勝で力強くシーズンを締めくくったシフィオンテクは、最後の最後に逆転して2年連続となる年末世界ナンバーワンを決めた。

 試合を通して安定感と力強さを兼ね備えたストロークで容赦なく攻め立てたシフィオンテクは鬼気迫る激しさを最後まで緩めず、第1セット2-1から最初のブレークに成功したあとは相手に一切挽回のチャンスを与えなかった。シフィオンテクは第2セット5-0で迎えた唯一のブレークポイントを凌ぎ、続く3ポイントを取って59分で圧勝した。

「今週は簡単ではなかったけど、観客の皆さんが私たちにとって特別なものにしてくれた。ジェス(ペグラ)、シーズン全体を通したあなたの活躍を祝福するわ。あなたとの対戦は決して簡単じゃない。お互いに成長してもっと多くの決勝で戦えるよう願っている」とシフィオンテクは表彰式で話した。

「シーズンを通して私と一緒にいてくれたチームに感謝したい。多くのアップダウンがあったけど、これは間違いなく『アップ』ね。このように努力を続ければ、間違いなくもっと多くの成果を上げることができるでしょう」

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第6シードのラウラ・シグムンド(ドイツ)/ベラ・ズボナレワ(ロシア)が第8シードのニコール・メリカ マルチネス(アメリカ)/エレン・ペレス(オーストラリア)を6-4 6-4で下して今季4勝目を挙げた。

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人(ダブルスは4組)ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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