2020年フレンチ・オープンは9月27日開幕、大陸とサーフェスの変化に対処できるか?

 フェデラー、女子ディフェンディング・チャンピオンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)、2019年USオープン女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)など、ニューヨークでもパリでもプレーしない選手たちもいる。

「自分の決断に後悔はないわ。もちろんUSオープンでプレーしなかったことを悲しく思うし、それは当然よ。でも自分の決断は健康のため、そして気持ち的にリラックスするためにも非常によいものだったと私は実感している」とハレプは明かした。彼女は2018年フレンチ・オープンでグランドスラム初タイトルを獲得しており、世界1位のバーティと同3位の大坂が欠場したことで優勝候補の本命としてこの大会に臨む。

「私は常に自分が精神的にどう感じているかなど、自分自身のことを考えて決断を下しているの。だから私は、それに対して責任を持つわ」

2018年フレンチ・オープンでグランドスラム初タイトルを獲得したシモナ・ハレプ(ルーマニア)(Getty Images)

 先月のプラハと前週のローマのクレーコートで優勝したハレプは、2月からマッチ14連勝という戦績を引っ提げてフレンチ・オープンに臨む。彼女がクレーコートで過ごしたこれら多くの時間は、ハ―ドコートでだけプレーし練習してきた選手に対して有利に働くだろうか?

「答えはイエスであり、ノーよ。私がクレーコートで練習する機会を得ていたという意味ではイエスだけど、USオープンに出ていた人ほど多くの公式戦をこなしていないという意味ではノーとなるわ」とハレプは答えた。

「だから、両面があると思うの。もしそれをうまく活用する術を知っているなら、どちらの立場でも利点があると言えるはずよ」(APライター◎ハワード・フェンドリック、アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※トップ写真は2016年フレンチ・オープン男子シングルス表彰式でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles