16歳アンドレエワがマッチポイントを凌いだ末の逆転勝利で2度目のグランドスラム16強入り「ただ試合に勝とうとしただけ」 [オーストラリアン・オープン]

写真は第3セット1-5からの逆転勝利で2度目のグランドスラム16強入りを決めた16歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、16歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)がディアン・パリー(フランス)に1-6 6-1 7-6(10-5)で競り勝ちベスト16進出を決めた。

 1セットダウンから巻き返して第2セットを取り返したアンドレエワは第3セット1-5の崖っぷちから6ゲームを連取する過程で2-5からのサービスゲームで30-40のマッチポイントをセーブし、サービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックを許しはしたが突入した10ポイントタイブレークを制して2時間23分で逆転勝利をおさめた。

 グランドスラム大会に昨年のフレンチ・オープンから4連続出場となるアンドレエワが4回戦まで勝ち進んだのは、7月のウインブルドンに続いて2度目となる。

「大したことではないと思います。確かに4回戦で、私は16歳です。少し新しいことかもしれませんが、正直に言って自分が何か凄いことをしたとは思っていません。ただ試合に勝とうとして戦っただけなんです」とアンドレエワは試合後の記者会見で語った。

「4回戦は何でもないです。もしグランドスラム大会で優勝するなら(4回戦のあとに)あと3試合に勝たなければなりません。7試合連続で勝つのは本当に大変です。(まだ4回戦だから)自分が信じられないようなことをしたとは思っていません。私には時間があるので、そう(いつか優勝できるよう)願っています」

 アグレッシブでありながら無謀ではなく、チャンスがあるときにはしっかり決めにいくプレーで見事に困難な状況を打開したアンドレエワは、苦しい体勢になっても相手の嫌なところに返球してポイントに繋げるなど試合運びの上手さが光った。

 そのクレバーなテニスは、今の彼女と同じ年齢だった1997年にこの大会で優勝したマルチナ・ヒンギス(スイス)を彷彿とさせる。

「実際に私は彼女(ヒンギス)の試合をたくさん観ました。彼女のプレーが本当に好きだから」とアンドレエワは明かした。

「彼女のほうが少しアグレッシブだと感じます。彼女は常に前に出て(ネットプレーで)ポイントを取ろうとしていたし。私の場合はベースラインからポイントを決めることができます。それで大丈夫です」

 2023年のWTA最優秀新人賞に選ばれたアンドレエワは次のラウンドで、予選勝者のストーム・ハンター(オーストラリア)を4-6 7-5 6-3で破って勝ち上がった第9シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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