ジョコビッチがフリッツの挑戦を退け準決勝へ「最初の2セットはかなり苦しめられた」 [オーストラリアン・オープン]

写真はオンコートインタビューを受けるノバク・ジョコビッチ(セルビア/右)とインタビュアーのニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を7-6(3) 4-6 6-2 6-3で振りきりベスト4に進出した。

 9度のデュースを繰り返した末にフリッツがキープしたオープニングゲームの激しさがこの試合の傾向を示していた。立ち上がりからすべてサービスキープで進んだ5-6から2つのセットポイントを凌いでキープしたジョコビッチはタイブレークの末に第1セットを先取したが、第2セット第1ゲームで初のブレークに成功したフリッツがセットオールに追いついた。

 しかしそこまで15回あったブレークポイントを一度も取ることができていなかったジョコビッチが第3セット第2ゲームでようやく相手のサービスゲームを破ると主導権を握り、続く2セットを連取して3時間45分で試合を締めくくった。

 最初のマッチポイントをフォアハンドのウィナーでものにしたジョコビッチは喜びよりも安堵の表情を見せ、ネット際で握手を交わしたあと天に向かって投げキッスをしてからコートを手で触った。

 今回ケガで出場を断念したニック・キリオス(オーストラリア)がインタビュアーを務めたオンコートインタビューで、「最初の2セットは彼(フリッツ)が質の高いテニスをしたこともあり、かなり苦しめられた」とジョコビッチは語った。

「彼はサービスが非常によく、ベースラインからあまり下がらず(早いタイミングで打ち込むストロークで)僕を窒息させようとしているような感じだった。僕はほとんどのラリーで後手に回り、適切なタイミングを見つけるのが本当に難しかった。まだ太陽が出ているときは極めて暑く、フィジカル的にも感情的にも消耗が激しかった」

 フリッツとの対戦成績を9勝0敗としたジョコビッチは次のラウンドで、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-4 7-6(5) 6-3で破って勝ち上がった第4シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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