メドベージェフが約4時間の死闘にドロップショットで終止符「マッチポイントは本当によかった」 [オーストラリアン・オープン]

写真はグランドスラム本戦で100回目のシングルスマッチを勝利で飾ったダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第9シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(4) 2-6 6-3 5-7 6-4で競り勝ちベスト4に進出した。

 セットカウント2-1で迎えた第4セットでメドベージェフは4-2とリードしたがやや疲れた様子を見せ、ネットに出る攻撃的な姿勢で追い上げたフルカチュが最終セットに持ち込んだ。しかしメドベージェフは気持ちを切り替えて臨んだ第5セット第7ゲームでブレークに成功し、サービング・フォー・ザ・マッチで迎えた2度目のマッチポイントをドロップショットでものにして3時間59分の死闘に終止符を打った。

 これはメドベージェフにとって、グランドスラム本戦で100回目のシングルスマッチ(75勝25敗)だった。

「今の僕はボロボロの状態だよ」とメドベージェフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ガス欠になった訳じゃないけど、第2セットの終わりにはフィジカル的にかなり厳しかった。第4セットでは集中力がなくなって、『できることをすべてやって、負けたら負けたで家に帰ろう』という感じだったんだ。それでも勝つことができてうれしい。(ドロップショットを決めた)マッチポイントは本当によかったよ」

 インタビュアーのジョン・マッケンロー(アメリカ)から今日はリターンの位置が前だったことを指摘されたメドベージェフは、「(下がった位置からのリターンについて前回のオンコートインタビューで)ジム・クーリエ(アメリカ)に話したり記者会見でも言っていたから次の試合では前に立とうと思っていたけど、それを皆に言ったりしないさ。ちょっとしたサプライズだ。少しは機能したみたいだからよかったよ」と説明した。

 この作戦はオープニングゲームでフルカチュを多少驚かせてブレークに成功したが、最終的にフルカチュはファーストサーブからのポイントを81%の高確率で取った。

 メドベージェフは次のラウンドで、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-1 6-3 6-7(2) 6-4で破って勝ち上がった第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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