サバレンカがUSオープン決勝で敗れたガウフを倒して2連覇にあと1勝「前回よりうまくできるよう願っている」 [オーストラリアン・オープン]

写真は大会連覇に王手をかけたアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-6(2) 6-4で退け大会連覇に王手をかけた。

 これに先立ちガウフはサバレンカに対して4勝2敗でリードしていたが、この日は精神的により強い姿勢を保ったサバレンカが持ち前のアグレッシブさと必要に応じてプレーをしっかり組み立てる辛抱強さも兼ね備えたプレーで重要なポイントを掴むことに成功した。

 ガウフは2-5から逆転しながら6-5からブレークバックを許し、もつれ込んだタイブレークを取ったサバレンカが第1セットを先取した。第2セットはサービスキープで進んだが、4-4からブレークに成功したサバレンカが続くサービング・フォー・ザ・マッチで迎えた2度目のマッチポイントをものにして1時間42分で勝利を決めた。

「自分自身に集中することができた。動きがよくて多くのボールを返球してくる彼女(ガウフ)に対して準備ができていた。常に彼女が返してくる次のボールに準備ができてなければならない。それが重要だった」とサバレンカは試合後にコメントした。

「信じられないような試合だった。彼女は素晴らしい選手で、いつもタフなバトルになる。何が起きようとスコアがどうであっても集中し続け、とにかくベストを尽くして戦い続けたことがカギだったと思う」

 第2セットでのガウフはサービスエースを5本決めたが、ファーストサーブを50%しか入れることができなかった。

「ファーストサーブがもっと入っていたらよかった。そこに差があったと思う」とガウフは試合後の記者会見で話した。

「でも第1セットでは劣勢から立て直し、キープすればセットが取れるところまでいった。結局のところ、勝負を分けたのは数ポイントだったわ」

 前回ガウフに敗れたUSオープン決勝との違いについて記者会見で聞かれたサバレンカは、「ニューヨークでの私は少し消極的なテニスをしていたと思う」と答えた。

「あのときの私は彼女にそれほどプレッシャーをかけていなかった。第1セットではできていたけど、そのあとはペースを落としてラリーに付き合おうとしてうまくいかなかった。私はプレシーズンにアプローチショットを打ってネットで決める練習に取り組んでいたの。今日はコートでそれができてとてもうれしいわ。この2つが違いだと思う」

 サバレンカは決勝で、予選から勝ち上がってきたダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第12シードのジェン・チンウェン(中国)と対戦する。

「もちろんまたグランドスラム決勝に進出できて凄くうれしい。今度は前回(準優勝に終わったUSオープン)よりもうまくできるよう願っている」とサバレンカは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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