アダッド マイアが2年連続4強入り、敗れたジャバーは試合中に涙「彼女は女子テニス界にとって重要な選手」 [アブダビ・オープン]

写真は準々決勝を戦い終えたベアトリス・アダッド マイア(ブラジル/左)とオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムバダラ・アブダビ・オープン」(WTA500/アラブ首長国連邦・アブダビ/2月5~11日/賞金総額92万2573ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第6シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)が第2シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-3 6-4で倒して2年連続となるベスト4進出を決めた。

 第4ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したアダッド マイアは第2セット2-0とリードした直後に一旦追いつかれたが、3-4から最後の3ゲームを連取して勝利を決めた。アダッド マイアはマグダ・リネッテ(ポーランド)に対する2回戦で3時間42分と今季のWTAツアー最長試合を戦っていたが、この日は1時間30分で試合を終わらせた。

 ジャバーは第1セットを落として第2セット4-3となったときに不意に涙を流し始め、それに気付いたテレビの解説者たちはケガをしたのかと心配しながらも理由がわからず困惑していた。

「皆さんもご存じのように、彼女(ジャバー)はとても素敵な人で女子テニス界にとって凄く重要な選手なの。だからこそ彼女には大きな敬意を抱いている」とアダッド マイアは試合後のオンコートインタビューで語った。

「大きな大会の重要なカードで強い選手と対戦できるのは特権だと思う。私は試合を楽しみ、自分のテニスを向上させていいプレーができるように心掛けていた。勝つことができてうれしいわ」

 アダッド マイアは次のラウンドで、ソラナ・シルステア(ルーマニア)を6-2 6-0で破って勝ち上がった第7シードのダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン)とリュドミラ・サムソノワ(ロシア)の顔合わせとなった。第1シードのルバキナがラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のクリスティーナ・ブクサ(スペイン)を6-1 6-4で下し、第8シードのサムソノワは第4シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を7-5 6-4で退けた。

 両者はツアーレベルで過去4度対戦し、すべてサムソノワが勝っている。

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写真◎Getty Images

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