元恋人の急死で傷心のサバレンカが親友バドーサに対する初戦でストレート勝利 [マイアミ・オープン]

写真は試合後に抱擁を交わすアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ/右)とパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月19~31日/賞金総額877万480ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が元世界ランク2位のパウラ・バドーサ(スペイン)を6-4 6-3で下してベスト32に進出した。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、サバレンカはこの試合が初戦だった。本戦開始前日の3月18日にサバレンカの元恋人でベラルーシ代表でもプレーした元アイスホッケー選手のコンスタンティン・コルツォフ氏がマイアミで急死(警察は自殺の可能性が高いと発表)したことを受け、彼女の心痛を考慮した大会側が初戦の日程を1日遅らせていた。

 喪に服すためか黒のウェアを着て淡々とプレーしたサバレンカは3-3から初のブレークに成功して第1セットを先取し、第2セットで2度相手のサービスゲームを破って1時間23分で勝利を決めた。お互いに親友と認め合うふたりは試合後、ネット際で長く温かい抱擁を交わした。

 このような状況のためWTA(女子テニス協会)にメディア対応の免除を求めていたサバレンカはオンコートインタビューや記者会見を行わなかったが、水曜日に代理人を通して発表した声明文の中で「コンスタンティンの死は考えられないような悲劇で、私たちは既に一緒にはいませんでしたが私は悲しみに打ちひしがれています。この困難な時期に、どうか私と彼の家族のプライバシーを尊重してください」と述べていた。

 サバレンカは次のラウンドで、前日に元世界ナンバーワンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を5-7 7-5 6-4で破って勝ち上がった第32シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)と対戦する。

 この日行われたトップハーフ(ドローの上半分)の試合では第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)、第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)、第20シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)、第21シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のオセアン・ドダン(フランス)が3回戦に駒を進めたが、4試合が雨で中断して順延となったほか7試合は延期となった。

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写真◎Getty Images

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