エース対決でプティンセバに競り勝った日比野菜緒が日本を初のファイナルズ進出に導く [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]

写真は日本を初のファイナルズ進出に導く3勝目を挙げた日比野菜緒(ブラス/右)と杉山愛監督(Getty Images)


 女子テニスの国別対抗戦「ビリージーンキングカップ by ゲインブリッジ」ファイナルズ予選「日本対カザフスタン」(4月12、13日/東京都江東区・有明コロシアム/室内ハードコート)の第3試合で日本の日比野菜緒(ブラス:単79位)がユリア・プティンセバ(カザフスタン:単50位)に6-4 3-6 7-6(7)で競り勝ち、日本が初のファイナルズ進出を決めた。試合時間は2時間10分。

 両者はこれがジュニア時代を含め5度目の対戦だったが、日比野が初勝利を挙げた。 同大会では2018年2月にアジア・オセアニアグループ1部(インド・ニューデリー/ハードコート)で対決し、プティンセバが6-3 6-4で勝っていた。

 2016年に初めて日本代表入りを果たした29歳の日比野は、今回が6回目のビリージーンキングカップ出場。15試合目のシングルスで、9勝目を挙げた。

 初日に行われたシングルスはオープニングマッチで日比野がアンナ・ダニリナ(カザフスタン:単939位)に6-1 6-0で圧勝し、第2試合では大坂なおみ(フリー:単193位)がプティンセバを6-2 7-6(5)で破って日本が王手をかけていた。

 昨年のアジア・オセアニア地区グループⅠ(4月11~15日/ウズベキスタン・タシケント/ハードコート)で2年連続全勝優勝を飾った日本は、プレーオフ(11月10、11日/東京都江東区・有明コロシアム/室内ハードコート)でコロンビアを3勝2敗で下してファイナルズ予選進出を決めていた。

 カザフスタンは2023年ファイナルズ予選(4月14、15日/カザフスタン・アスタナ/室内クレーコート)でポーランドを3勝1敗で破ってファイナルズ(スペイン・アンダルシア州セビリア/11月7~12日/室内ハードコート)に進出したが、1勝1敗(グループB)でグループステージ敗退に終わっていた。

 この結果で日本は、カザフスタンとの対戦成績を5勝1敗とした。前回は2018年2月にアジア・オセアニアグループ1部の決勝で対決し、日本が2勝1敗で勝っていた。

 ビリージーンキングカップは男子のデビスカップ(デ杯)と同様にITF(国際テニス連盟)が主催する女子テニスの国別対抗戦で、2020年に採用された新フォーマットでは12ヵ国が3チームによる4グループに別れて総当たり戦を行ったあと各グループの1位4チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合は原則としてベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

 16ヵ国がホーム&アウェー方式で争う予選ラウンドはベスト・オブ・3セットマッチで初日にシングルス2試合、2日目にシングルス2試合とダブルス1試合(先に3勝したチームの勝利)で行われる。各対戦に勝利した8ヵ国が同年のファイナルズに進出し、敗れた8ヵ国はプレーオフに回る。

※文中の世界ランクは4月8日付

ビリージーンキングカップ◎ファイナルズ予選|日本 3-0 カザフスタン

第1日|4月12日(金)

第1試合 ○日比野菜緒(ブラス:単79位)6-1 6-0 ●アンナ・ダニリナ(単939位)

第2試合 ○大坂なおみ(フリー:単193位)6-2 7-6(5) ●ユリア・プティンセバ(単50位)

第2日|4月13日(土)

第3試合 ○日比野菜緒(ブラス:単79位)6-4 3-6 7-6(7) ●ユリア・プティンセバ(単50位)

第4試合 大坂なおみ(フリー:単193位)vs アンナ・ダニリナ(単939位)

第5試合 青山修子(近藤乳業:複20位)/柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス:複21位)vs アンナ・ダニリナ(複54位)/ジベック・クランバエワ(複142位)

※オーダーは変更可、ルールにより2日目は試合数および試合形式を変更して行う場合あり

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写真◎Getty Images

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