2週間前にバルセロナでチャンレジャー初優勝を飾ったハートがツアー本戦白星デビュー「クレイジーな日」 [バルセロナ・オープン]

写真はニック・ハート(ドミニカ共和国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月15~21日/賞金総額293万8695ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、予選勝者のニック・ハート(ドミニカ共和国)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のマルティン・ランダルーセ(スペイン)に2-6 6-4 6-3で逆転勝利をおさめた。

 2-0から6ゲームを連取されて第1セットを落としたハートは第3ゲームでブレークしたリードを守って第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間20分で試合を締めくくった。

 ドミニカ共和国の選手がATPツアーの本戦で勝ち星を挙げたのは、2018年2月のビクトル・エストレーリャ ブルゴス(ドミニカ共和国)以来となる。

「クレイジーな日だし、間違いなく非常に特別な日になったよ。ここバルセロナではホームにいるように感じる。2週間前に僕はここでチャンレジャー大会初優勝を果たし、今週はATP500大会で初めて予選を突破した上にツアー本戦初勝利を挙げたんだ」と23歳のハートは試合後にコメントした。

「僕はここでスペインの観客たちと特別な繋がりを持っている。ドミニカの人たちが応援に来てくれたことも本当にうれしかった。2回戦に進むことができて本当によかった」

 ツアー本戦デビューを勝利で飾ったハートは次のラウンドで、第13シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 この日はランダルーセ以外にもワイルドカードを受け取った地元スペイン勢3人がプレーしてロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がロマン・サフィウリン(ロシア)を6-3 7-6(8)で倒して2回戦に駒を進めたが、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)とダニエル・リンコン(スペイン)は敗れた。

 ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)がリンコンを6-1 6-4で下し、アレクサンドル・ミュレー(フランス)はラモス ビノラスを7-6(4) 6-0で退けた。

 そのほかの試合ではマッテオ・アルナルディ(イタリア)、セバスチャン・オフナー(オーストリア)、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)、予選勝者のアロルド・マヨ(フランス)とマルコ・トゥルンヘリッティ(アルゼンチン)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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