チチパスが2つのマッチポイントを凌いだ末に4強入り「敗北にかなり近づいていた」 [バルセロナ・オープン]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月15~21日/賞金総額293万8695ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)に4-6 6-3 7-6(8)で逆転勝利をおさめてベスト4進出を決めた。

 3-4から3ゲームを連取されて第1セットを落としたチチパスは第6ゲームでブレークしたリードを守って第2セットを取り返し、第3セットで2度先にリードしながらその都度追いつかれたが、もつれ込んだタイブレークを制して2時間32分で競り勝った。

 迎えた3度目のマッチポイントで相手のショットが僅かにアウトになった瞬間、チチパスは安堵のあまりベースラインの後ろで仰向けに倒れ込んだ。チチパスは第3セット5-6からのサービスゲームでひとつ、タイブレーク6-7でもう一度マッチポイントを凌いでいた。

「試合のある瞬間に僕は敗北にかなり近づいていた。目の前に山が立ちはだかっているようだった。自分が身に着けているヘッドバンドに山(アディダスのロゴ)が描かれていることを思い出し、それを登らなければないと自分に言い聞かせたおかげで頑張ることができたよ」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「試合全体通して同じレベルを維持するのが非常に難しかったけど、彼(ディアス アコスタ)は素晴らしいプレーをしたと思う。彼はすべてを出し尽くしたと思うし、いいクレーコートプレーヤーだ。彼は(クレーコートで)ATPツアーのタイトルを獲っているけど、今日発揮したレベルがその理由を示している」

 チチパスは次のラウンドで、第16シードのアルトゥール・フィス(フランス)を6-4 3-6 6-2で破って勝ち上がったドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、キャスパー・ルード(ノルウェー)とトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)の顔合わせとなった。第3シードのルードがマッテオ・アルナルディ(イタリア)を6-4 6-3で下し、第13シードのエチェベリは第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を7-6(4) 7-6(1)で退けた。

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写真◎Getty Images

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