19歳シャン・ジュンチャンが4時間近い死闘の末に大会初勝利「人生でもっとも長い試合になったはず」 [マドリッド・オープン]

写真はオーストラリアン・オープンでのシャン・ジュンチャン(中国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、19歳のシャン・ジュンチャン(中国)が予選勝者のコランタン・ムーテ(フランス)に6-7(9) 6-2 7-6(10)で逆転勝利をおさめた。

 タイブレークの末に第1セットを落としたシャンは相手のサービスゲームを2度破って第2セットを取り返し、第3セット3-0から3-3に追いつかれたあとふたたびもつれ込んだタイブレークで迎えた6度目のマッチポイントを目の覚めるようなフォアハンドのダウン・ザ・ラインでものにして3時間57分の死闘に終止符を打った。

 同大会に初参戦だった2022年に予選1回戦で敗れていたシャンは、2度目の出場で大会初勝利を挙げた。

「人生でもっとも長い試合になったはずだ。クレーコートでコランタンのような素晴らしい選手と対戦するのはフィジカル的にとても厳しかった。常軌を逸したレベルだった」とシャンは試合を振り返った。

「負けたとしても後悔はしなかったと思う。僕にとってほとんど完璧な試合だった」

 ワイルドカード(主催者推薦枠)のチャンスを生かしたシャンは次のラウンドで、第27シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 この日プレーした地元スペイン勢はジャウメ・ムナール(スペイン)がヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)を7-5 6-4で倒して2回戦に駒を進めたが、予選勝者のパブロ・リャマス ルイス(スペイン)とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のマルティン・ランダルーセ(スペイン)は敗れた。

 ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)がランダルーセの挑戦を6-1 7-5で退け、予選勝者のルーカス・クライン(スロバキア)はリャマス ルイスに6-1 4-6 7-6(4)で競り勝った。

 そのほかの試合ではボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)、マリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)、ジャック・ドレイパー(イギリス)、アレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)、ルチアーノ・ダルデリ(イタリア)、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、日本のダニエル太郎(エイブル)、ルカ・バン アッシュ(フランス)、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、予選勝者のファクンド・バグニス(アルゼンチン)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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