ズベレフが序盤に転倒のアクシデントもフリッツに快勝して4強入り [イタリア国際]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/左)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 6-3で下してベスト4進出を決めた。

 一度もピンチに陥ることなくほぼ完璧なサービスゲームを展開したズベレフは0-30のときに転倒するアクシデントに見舞われた第3ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取し、第2セット2-3から最後の4ゲームを連取して1時間30分で試合を締めくくった。

 序盤の転倒した場面ではズベレフがベースライン後方からセカンドサーブをバックハンドでリターンした直後に前のめりに倒れ、しばらく顔をゆがめながら手を押さえてうずくまっていた。手を着いたときに左手首の辺りを擦りむいたズベレフはベンチで治療を受け、再開後に3度目のブレークポイントをものにした。

「テイラーは今季のクレーコートでもっとも調子のいい選手のひとりだ。特に転倒したあとだけに、このように勝つことができるなんて素晴らしいことだ」とズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「まだ少し痛みがあるから、アドレナリンが落ち着いた明日にどうなるか確認するよ。でも間違いなくこの勝利には満足している」

 攻撃的なフォアハンドを軸に20本のウィナーを決めたズベレフは、「それ(フォアハンド)が勝敗を左右するショットだ。僕のキャリアを通してそうだった」と話した。

「あのショットがうまく打てれば僕は勝つ。あまりうまく打てないときは負けてしまう。サービスも当然だけど、それが間違いなくキャリアの中でもっとも取り組んできたショットだからね」

 大会を通してまだ一度しかブレークを許していないズベレフはサービスの好調さを指摘され、「恐らくそのおかげでベースラインからリスクを負う余裕ができる。サービスはすべての選手にとってもっとも重要なショットだよ」と答えた。

 2017年大会チャンピオンのズベレフは次のラウンドで、ジャン・ジジェン(中国)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第29シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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