シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」（フランス・パリ／本戦5月26日～6月9日／クレーコート）の男子シングルス1回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）がワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したピエール ユーグ・エルベール（フランス）を6-4 7-6(3) 6-4で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。試合時間は2時間31分。

　同大会に20年連続出場となる37歳のジョコビッチは、これまでに3度（2016年、21年、23年）タイトルを獲得。第3シードで臨んだ昨年は、決勝でキャスパー・ルード（ノルウェー）を7-6(1) 6-3 7-5で下して3度目の栄冠に輝いた。

　今シーズンのジョコビッチはここまで6大会でプレーして14勝6敗と例年に比べると低調で、右肘のケガで長期離脱を余儀なくされてトップ10から陥落していた2018年以来初めて一度も優勝することができずに今大会を迎えている。

　ジョコビッチは次のラウンドで、コンスタン・レスティエンヌ（フランス）を6-3 7-5 4-6 6-2で破って勝ち上がったロベルト・カルバレス バエナ（スペイン）と対戦する。

　そのほかの試合では第13シードのオルガ・ルーネ（デンマーク）、第19シードのアレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）、第26シードのタロン・グリークスプア（オランダ）、ルチアーノ・ダルデリ（イタリア）、フラビオ・コボッリ（イタリア）、タナシ・コキナキス（オーストラリア）、ダビド・ゴファン（ベルギー）、予選勝者のジュリオ・ゼッピエーリ（イタリア）が2回戦に駒を進めた。

　3月のインディアンウェルズ（ATP1000／ハードコート）3回戦からマッチ6連敗で今大会を迎えた第22シードのアドリアン・マナリノ（フランス）はゼッピエーリに6-4 2-6 1-6 2-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者

大会3日目◎5月28日｜主な試合結果

男子シングルス1回戦

○1ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[1] 6-4 7-6(3) 6-4 ●2ピエール ユーグ・エルベール（フランス）[WC]

○3ロベルト・カルバレス バエナ（スペイン）6-3 7-5 4-6 6-2 ●4コンスタン・レスティエンヌ（フランス）

○22タナシ・コキナキス（オーストラリア）4-6 7-6(8) 6-3 5-7 6-3 ●21アレクセイ・ポプリン（オーストラリア）

○23ジュリオ・ゼッピエーリ（イタリア）[Q] 4-6 6-2 6-1 6-2 ●24アドリアン・マナリノ（フランス）[22]

○35ダビド・ゴファン（ベルギー）4-6 6-4 6-3 6-7(4) 6-3 ●36ジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）[WC]

-----

○38ルチアーノ・ダルデリ（イタリア）6-3 7-6(6) 6-1 ●37リンキー・ヒジカタ（オーストラリア）

○40タロン・グリークスプア（オランダ）[26] 6-3 6-4 1-6 6-2 ●39マッケンジー・マクドナルド（アメリカ）

○45フラビオ・コボッリ（イタリア）6-2 6-3 6-7(2) 6-3 ●46ハマド・メジェドビッチ（セルビア）[Q]

○48オルガ・ルーネ（デンマーク）[13] 6-4 6-4 6-4 ●47ダニエル・エバンズ（イギリス）

○56アレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）[19] 6-4 7-5 6-3 ●55グレゴワール・バレール（フランス）[Q]