17歳アンドレエワが初の4回戦進出で1998年のクルニコワ以来となる年少記録を達成 [フレンチ・オープン]

写真は17歳にして3度目のグランドスラム16強入りを決めたミルラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、17歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)がペイトン・スターンズ(アメリカ)を6-2 6-1で退けベスト16進出を決めた。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したアンドレエワは第2セット5-0から一度だけサービスダウンを喫したが、直後に6度目のブレークに成功して1時間7分で快勝した。

 2022年5月にNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権のシングルスでチャンピオンに輝いた実績を持つ22歳のスターンズは大会前週のラバトでツアー初優勝を飾ってパリに乗り込んできたが、連勝は「7」でストップした。

 四大大会初挑戦だった昨年の同大会で予選を突破して3回戦まで勝ち進んだアンドレエワがグランドスラム大会で16強入りしたのは、昨年のウインブルドンと1月のオーストラリアン・オープンに続き出場5大会で早くも3度目となる。

 試合後の記者会見でどのプレーに一番満足したか聞かれたアンドレエワは、「すべてよ」と笑顔で答えた。

「常に落ち着きを保ち、1ポイント1ポイントをプレーしていたのが本当によかったと思う。スコアのことはあまり考えず、とにかく楽しもうとしていたの」

 1998年のアンナ・クルニコワ(ロシア)以降に3つの異なるサーフェスで開催されるグランドスラム大会で4回戦に進出した最年少の選手になったことを知らされると、「それは知らなかったわ」とアンドレエワは話した。

「ここ26年で初めてだからうれしい。いいわね。多くの試合に勝ってこの場にいられることができて幸せよ」

 アンドレエワは次のラウンドで、イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)を7-5 6-3で破って勝ち上がったバルバラ・グラチェワ(フランス)と対戦する。

 元々ロシア人ながら昨年に5年以上居住していたフランスの国籍を取得したグラチェワとアンドレエワはともに南フランスに拠点を置いており、公式戦での対決は初めてながらお互いによく知り合っている。

「私たちは2年近く一緒に練習してきたから、何を期待すべきかはわかっている。彼女はフランス人だから、大きなコートでプレーすることになるんじゃないかしら」とアンドレエワは次戦を見据えた。

「もちろん会場は彼女を応援する空気になるだろうし、厳しい試合になるでしょうね。でも私にとってチャレンジだから、凄くわくわくしているわ」

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写真◎Getty Images

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