シフィオンテクが3年連続4度目の決勝進出、クレーコートで自己最高タイのマッチ18連勝「このサーフェスが私のプレーをよくしてくれる」 [フレンチ・オープン]

写真は3年連続4度目の優勝に王手をかけたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-2 6-4で下して3年連続4度目の優勝に王手をかけた。

 立ち上がりから主導権を握って第1セットを先取したシフィオンテクは第2セット1-3から5-3と逆転して迎えたレシーブゲームでマッチポイントを2本凌がれたが、続くサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間37分で試合を締めくくった。

「今日は全体的に見てプレーの大部分がうまく機能したと思うから自分を誇りに思う」とシフィオンテクは試合後の記者会見で語った。

「今日はかなり激しくプレーし、ココにプレッシャーをかけていたと思う。第2セットの序盤でブレークされたけど、直ぐに巻き返せるとわかっていた。そうするために少しプレーの強度を上げたの」

 前哨戦のマドリッドとローマを連続で制して今大会を迎えているシフィオンテクは2022年にマークしたクレーコートでの自己最長記録に並ぶマッチ18連勝を飾り、2年前から続いているロラン・ギャロスでの連勝を「20」に伸ばした。

「このサーフェスが私のプレーをよくしてくれる。私のグリップのおかげでよりスピンをかけることができる。コートが少し遅いからしっかりとディフェンスができる一方、攻撃するときは時間的に余裕がある。私はその特徴をうまく活用することができていると思う」とシフィオンテクはクレーコートでの強さについて話した。

 試合後のオンコートインタビューで元フレンチ・オープン優勝者でインタビュアーのマッツ・ビランデル(スウェーデン)に追い詰められた大坂なおみ(フリー)に対する2回戦を乗り越えたあとに何が変わったのかと聞かれたシフィオンテクは、「確かに何かが変わった。コートにもっとうまく適応できるようになった言えるかもしれない。グランドスラム大会はほかとは雰囲気が違うから、序盤の試合は簡単じゃない。なおみとの試合ではまだうまくは入り込めていなかったんだと思う」と答えた。

「最初から激しい試合で彼女にプレッシャーをかけられたから、何とか対処できてよかった。そのあと天候も変わったことも自分には有利になったし、自信がついてきたわ」

 シフィオンテクは次のラウンドで、17歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)を6-3 6-1で破って勝ち上がった第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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