準々決勝で実現した2度目の元USオープン優勝者対決でアンドレスクが大坂に雪辱「このような試合のためにテニスをしている」 [WTAスヘルトーヘンボス]

写真はビアンカ・アンドレスク(カナダ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「リベマ・オープン」(WTA250/オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス/6月12~18日/賞金総額23万2244ユーロ/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したビアンカ・アンドレスク(カナダ)が元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)に6-4 3-6 7-6(3)で競り勝ちベスト4進出を決めた。

 ワンブレーク差でセットを分け合ったあと大坂は第3セット2-5から巻き返したが、突入したタイブレークで相手のミスにも助けられたアンドレスクが2-3から5ポイントを連取して2時間15分で勝利をもぎ取った。大坂は合計獲得ポイントで98対94と相手を上回っていたが、最終段階でミスを連発して勝利を手放してしまった。

 ともにUSオープン優勝経験(大坂が2018年&20年、アンドレスクは2019年)のある両者は2019年10月に北京の準々決勝で一度対決しており、大坂が当時17連勝中だったアンドレスクに5-7 6-3 6-4で勝っていた。

「彼女は信じられないようなテニスをするときもあればそうでないときもある。だから私にとってカギとなるのは安定したプレーをすることだった。今日のリターンでの目標はとにかくラケットに当てて返し、セカンドサーブで主導権を握ることだった」とアンドレスクは試合を振り返った。

「このような試合のために私たちはテニスをしているの。少なくとも私にとって、このような選手に勝つことで自分のレベルを示すことができる」

 背中のケガで約10ヵ月の戦線離脱を余儀なくされていたアンドレスクは先のフレンチ・オープンで復帰し、3回戦に進出してジャスミン・パオリーニ(イタリア)に1-6 6-3 0-6で敗れたあと復帰2戦目に臨んでいる。

「毎日が違った日だから、あまり先のことは考えたくないの。とにかくそれを受け入れ、自分のアドバンテージとして活用したいと思っている」とアンドレスクは気を引き締めた。

 アンドレスクは次のラウンドで、アレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)を7-5 6-3で破って勝ち上がった予選勝者のダルマ・ガルフィ(ハンガリー)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)がグリート・ミネン(ベルギー)を6-4 7-5で倒して4強入りを決めたが、大会3連覇を目指す第3シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)と予選勝者のロビン・モンゴメリー(アメリカ)の準々決勝はモンゴメリーがオープニングゲームをキープしたあと雨により順延となった。

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写真◎Getty Images

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