マレーが背中の痛みで2回戦を途中棄権「今までに経験したことがないもの」 [ATPロンドン]

写真は試合中に治療を受けるアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が第1セット途中で棄権を強いられた。

 背中下部の痛みに苦しんでいる様子のマレーはコートで治療を受けて試合を続けたが、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に1-4とリードされた時点でリタイアした。

 トンプソンは次のラウンドで、元世界ランク3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を7-6(5) 6-4で破って勝ち上がった第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

 同大会の最多記録となる5度の優勝を誇るマレーは地元ファンの温かい拍手で送りだされたあと、「言うまでもなく最高の状態じゃなかった。このところ背中の問題に悩まされている。右脚に力が入らなくなっていた。動きのコントロールができず、調整できなくなった。動けなかったんだ」と記者会見で説明した。

「昨日の試合でもかなり痛かった。今日もずっと痛かった。でも何とかすることはできていたんだ。快適にプレーすることはできなかったけどね」

 コートに出るべきではなかったかもしれないと明かしたマレーは、「何が問題なのか正確にはわからない。ただこれは今までに経験したことがないものだということはわかっている」とケガの状態を危惧した。

「昨日と今日を含めここ10~11年ほど背中の痛みに悩まされてきたけど、こんなことは今まで経験したことがなかった。だから実際にどのような処置が必要なのか、何を期待すべきなのかまったくわからない」

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写真◎Getty Images

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