前年覇者アルカラスが2回戦で敗れる番狂わせ「それも人生の一部」 [ATPロンドン]

写真は2回戦敗退に終わったカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、タイトル防衛を目指していた第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がジャック・ドレイパー(イギリス)に6-7(3) 3-6で敗れる番狂わせが起きた。

 一度もブレークポイントがないまま突入したタイブレークを制して第1セットを先取したドレイパーは第2セット3-2で掴んだ最初のチャンスをものにし、残りのサービスゲームをきっちりキープして1時間39分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 前週のシュツットガルトでツアー初タイトルを獲得した22歳のドレイパーがマッチ7連勝を飾り、アルカラスはフレンチ・オープンから続いていた連勝が「8」でストップした。

 ドレイパーは次のラウンドで、アレハンドロ・タビロ(チリ)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第5シードのトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

「もちろん敗戦を受け入れるのは辛いけど、それも人生の一部だと思う。できる限りうまく対処しなければならない。負けたあとは次の大会に向け、ポジティブなことももちろんだけどネガティブなことも受け入れなければならない」とアルカラスは試合後にコメントした。

 昨シーズンのアルカラスはこの大会とウインブルドンを連続で制してグラスコートシーズンを12戦全勝で終えたが、同サーフェスでの戦績は通算17勝3敗と決して経験豊富という訳ではない。

「グラスコートで上達する一番の方法はここに留まって選手たちと練習し、芝の上で体を動かして特有のプレーに慣れることだ。チームと話し合わないといけないけど、ウイブルドンが近いからできるだけ早いうちに(グラスコートで)選手たちと練習することに集中しようと思う。練習やそれ以外のすべてに取り組み、もっとうまくなりたい」とアルカラスは話した。

「ウインブルドンが始まるのが本当に楽しみだ。もちろん出場する大会はすべてタイトルを獲りたいし、その中でもウインブルドンは更に特別だ。まだ時間はあるし、センターコートで最初の試合が始まるのが待ち遠しいよ」

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写真◎Getty Images

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