シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／本戦7月1～14日／グラスコート）の男子シングルス3回戦で、第2シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）がアレクセイ・ポプリン（オーストラリア）を4-6 6-3 6-4 7-6(3)で振りきりベスト16に進出した。試合時間は3時間5分。

　フレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）の4回戦で膝を痛めたジョコビッチは準々決勝を棄権した直後に手術を受けたが、この大会で復帰を果たした。

　同大会に4年連続19回目の出場となる37歳のジョコビッチは、これまでに7度（2011年、14～15年、18～19年、21～22年）タイトルを獲得。5連覇を目指して第2シードで臨んだ昨年は、決勝でカルロス・アルカラス（スペイン）に6-1 6-7(6) 1-6 6-3 4-6で惜敗していた。

　今シーズンのジョコビッチはここまで7大会でプレーして18勝6敗と例年に比べると低調で、右肘のケガで長期離脱を余儀なくされてトップ10から陥落していた2018年以来初めて一度も優勝することができずに今大会を迎えている。

　ジョコビッチは次のラウンドで、予選勝者のカンタン・アリス（フランス）を1-6 6-7(4) 6-4 7-6(4) 6-1で破って勝ち上がった第15シードのオルガ・ルーネ（デンマーク）と対戦する。

　そのほかの試合では第13シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）が第24シードのアレハンドロ・タビロ（チリ）を7-6(3) 6-3 7-5で退け、第25シードのロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）はフランシスコ・コメサーニャ（アルゼンチン）を6-2 6-7(4) 7-6(3) 6-3で倒してそれぞれ16強入りを決めた。

　4回戦ではフリッツが第4シードのアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）と、ムゼッティはラッキールーザー（予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手）のジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）と顔を合わせる。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、Qは予選勝者

大会6日目◎7月6日｜主な試合結果

男子シングルス3回戦

○72ロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）[25] 6-2 6-7(4) 7-6(3) 6-3 ●66フランシスコ・コメサーニャ（アルゼンチン）

○81テイラー・フリッツ（アメリカ）[13] 7-6(3) 6-3 7-5 ●88アレハンドロ・タビロ（チリ）[24]

○113オルガ・ルーネ（デンマーク）[15] 1-6 6-7(4) 6-4 7-6(4) 6-1 ●117カンタン・アリス（フランス）[Q]

○128ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[2] 4-6 6-3 6-4 7-6(3) ●123アレクセイ・ポプリン（オーストラリア）