今大会女子最多52本のウィナーを叩き込んだスンが予選からマッチ7連勝の快進撃「今は言葉も見つからない」 [ウインブルドン]

写真は予選から快進撃でグランドスラム8強の舞台へ駆け上がったルル・スン(ニュージーランド)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス4回戦でルル・スン(ニュージーランド)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した2021年USオープン優勝者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)を6-2 5-7 6-2で倒し、予選から快進撃でグランドスラム8強の舞台へ駆け上がった。

 第1セット落としたラドゥカヌは6-5からブレークに成功して第2セットを取り返したが、スンが第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間50分で勝利を決めた。

 アグレッシブなテニスを展開したスンは今大会の女子で最多となる52本のウィナー(ラドゥカヌは19本)を決め、28回あったネットに出た機会で23ポイントを奪った。

「素晴らしい試合だった。本当に必死になって戦わなければならなかった。信じられない。今は言葉も見つからない」とスンは試合後のオンコートインタビューで涙と笑いを交えながら語った。

 中国人の母とクロアチア人の父の間にニュージーランドで生まれた23歳のスンは5歳の頃からスイスで育ち、テキサス大学オースティン校に進学してプレーした国際的な経歴を持っている。ジュニア時代からスイス国籍でプレーしていたスンは、今年4月の時点でニュージーランド国籍に変更した。

 1月のオーストラリアン・オープンでグランドスラム本戦デビューを果たしたスンがグランドスラム大会に参戦するのは3大会連続4度目で、今回は予選2回戦でマッチポイントを凌いだ末に2度目の本戦入りを決めていた。

 スンは次のラウンドで、元世界ランク2位のパウラ・バドーサ(スペイン)を6-2 1-6 6-4で破って勝ち上がったドナ・ベキッチ(クロアチア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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