ナバーロがキャリア2度目の世界2位撃破で初のグランドスラム大会ベスト8進出「私は戦略が絡んでくるような試合が大好きなの」 [ウインブルドン]

写真は初のグランドスラム8強入りを決めたエマ・ナバーロ(アメリカ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)が第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)との同胞対決を6-4 6-3で制し、四大大会で初のベスト8進出を果たした。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したナバーロは第2セット2-1から相手のサービスゲームを破り、そこから最後までリードを守りきって1時間14分で勝利を決めた。ガウフは相手より2本多い12本のウィナーを決めたが要所でのミスが目立ち、アンフォーストエラーを25本も犯した。

「本当にいい気分よ。グランドスラム大会のチャンピオンで凄く厳しい相手だったけど、今日は間違いなくいいプレーができた。また次もプレーできるから楽しみだわ」とナバーロは試合後の記者会見で語った。

 ふたりは1月にオークランドの準決勝でツアーレベルの初対決をしており、ガウフが6-3 6-1で勝っていた。ナバーロは3月にインディアンウェルズの4回戦でアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-3 3-6 6-2で倒しており、世界ランク2位の選手からキャリア2勝目を挙げた。

 バージニア大学1年だった2021年5月にNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権のシングルスで優勝した実績を持つナバーロは昨シーズンにトップ100デビューを果たし、世界ランク自己最高の17位で今大会を迎えている。

「私はとことん彼女(ガウフ)のフォアハンド側を攻めたかった。彼女も私に同じことをしたかったのだと思う。だからフォアハンドのクロスで打ち合うことが多くなった。どちらが先にパターンを変えるかのせめぎ合いだった」とナバーロは試合を振り返った。

「私はただの打ち合いではなく、戦略が絡んでくるような試合が大好きなの。チェスの試合をしているような感じね。私にとってはそれがとても楽しかった」

 ナバーロは次のラウンドで、第12シードのマディソン・キーズ(アメリカ)が第3セット途中(パオリーニから6-3 6-7(6) 5-5)で左脚のケガを理由に棄権したため勝ち上がった第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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