スンの勢いを食い止めたベキッチが3度目のチャンスをもぎ取り初のグランドスラム4強入り [ウインブルドン]

写真はドナ・ベキッチ(クロアチア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝でドナ・ベキッチ(クロアチア)がルル・スン(ニュージーランド)に5-7 6-4 6-1で逆転勝利をおさめ、四大大会で初のベスト4進出を果たした。

 5-5からサービスダウンを喫して第1セットを落としたベキッチは第2セット5-4からブレークバックを許した直後に相手のサービスゲームを破って試合を振り出しに戻すと第3セットで5-0とリードを広げ、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして2時間8分で勝利を決めた。

 同大会に4年連続11回目(2015年の予選敗退を含む)の出場となる28歳のベキッチは、2018年の4回戦進出がこれまでの最高成績だった。第20シードで臨んだ昨年は、3回戦でマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)に1-6 5-7で敗れていた。

 先月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)で3回戦敗退に終わったあとグラスコートの前哨戦3大会でプレーしたベキッチは、大会前週のバート ホンブルク(WTA500)で準優勝を飾るなど5勝3敗の戦績で本番を迎えている。

 両者は今回が初顔合わせ。3大会連続4度目のグランドスラム参戦で2度目の本戦だった24歳のスンは予選から快進撃で勝ち進んできたが、連勝は「7」でストップした。

 今大会でのベキッチは1回戦でワン・シユ(中国)を3-6 6-3 6-4で、2回戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のエリカ・アンドレエワ(ロシア)を6-2 6-3で、3回戦で第28シードのダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を7-6(4) 6-7(3) 6-1で、4回戦では元世界ランク2位のパウラ・バドーサ(スペイン)を6-2 1-6 6-4で破って8強入りを決めていた。

 キャリア3度目のグランドスラム準々決勝で初勝利を挙げたベキッチは次のラウンドで、第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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