東京・有明で開催されている「楽天ジャパンオープン」（ATP500／有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート／9月30日～10月6日／賞金総額204万6340ドル／ハードコート）の男子シングルス1回戦で、ノバク・ジョコビッチ（セルビア）がダブルスでの初戦敗退後に素早く舵を正した。

　第1シードのジョコビッチはこの日、予選勝者のアレクセイ・ポプリン（オーストラリア）を6-4 6-2で下した。初出場の大会で優勝という難行を過去に9度やってのけているジョコビッチは、東京で10度目のそれを目指している。彼は2回戦で、ワイルドカード（主催者推薦枠）で出場して1回戦を突破した日本の添田豪（GODAI）と対戦する。

　ポプリンに対する試合で9回あった自分のサービスゲームのうち4回をラブゲームでキープした世界ランク1位のジョコビッチは、相手には一度もブレークチャンスを与えなかった。

　ジョコビッチは月曜日に同胞のフィリップ・クライノビッチと組んだダブルスで、第4シードのマテ・パビッチ（クロアチア）／ブルーノ・ソアレス（ブラジル） に敗れていた。それはジョコビッチにとって、USオープンでスタン・ワウリンカ（スイス）に対する4回戦を途中棄権して以来の公式戦だった。

　やはりワイルドカードで出場した日本のダニエル太郎（エイブル）は、この日最大の番狂わせをやってのけた。ダニエルは30度の暑さの中での2時間39分の戦いの末、第2シードのボルナ・チョリッチ（クロアチア）を6-4 4-6 7-6(5) で倒したのである。

　ダニエルの次の相手は、ジョーダン・トンプソン（オーストラリア）に決まった。トンプソンはこの日、フアン イグナシオ・ロンデロ（アルゼンチン）を6-3 3-6 6-3で退けた。

　そのほかの地元日本勢では、内山靖崇（北日本物産） も2回戦に駒を進めた。予選勝者の内山は、第4シードのブノワ・ペール（フランス）を6-2 6-2で倒すのにわずか54分しか必要としなかった。彼は次のラウンドで、ラドゥ・アルボット（モルドバ） と対戦する。アルボットはこの日の1回戦で、クライノビッチを6-3 7-5で下していた。

　内山の勝利により、本戦入りした5人の日本人選手のうち4人が2回戦に進んだことになる。

　一方、ライリー・オペルカ（アメリカ）は第7シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）との同国対決に6-3 6-4で勝ち、2回戦でパブロ・アンドゥハル（スペイン）を6-4 6-0で破って勝ち上がったジル・シモン（フランス）と対戦することになった。(C)AP（テニスマガジン）

※写真はノバク・ジョコビッチ（セルビア）（撮影◎小山真司 / SHINJI OYAMA）

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