中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」（WTAプレミア・マンダトリー／9月28日～10月6日／賞金総額828万5274ドル／ハードコート）の女子シングルス2回戦で、元世界ランク1位のビーナス・ウイリアムズ（アメリカ）とシモナ・ハレプ（ルーマニア）がともに敗れた。

　ビーナスは第9シードのベリンダ・ベンチッチ（スイス）に6-3 3-6 5-7で競り負けた。ベンチッチはこの試合で40本ものアンフォーストエラーをおかしたにもかかわらず、最終セットで2つのマッチポイントを凌いだ末に7度グランドスラム大会を制したビーナスを倒すことに成功した。彼女は次のラウンドで、第7シードのペトラ・クビトバ（チェコ）と対戦する。

　一方、現ウインブルドン・タイトル保持者であり第6シードのハレプは、ノーシードのエカテリーナ・アレクサンドロワ（ロシア）に6-2 6-3で敗れた。この結果でアレクサンドロワは、キャリア2度目のトップ10に対する勝利を記録した。

　日曜日にレベッカ・ピーターソン（スウェーデン）とプレーしていたハレプにとって、これは2日連続でのプレーだった。先週の武漢で棄権を強いた背中の故障の治療に努めながら大会に至っていた彼女にとっては、好ましい条件とは言い難かった。

「今日は厳しい試合だった。第1戦からうまく回復することができなかったので私にとってすごく厳しかったし、彼女も本当にいいプレーをしていた」とハレプは振り返った。

「武漢からの故障は、だんだん悪くなってきている。だから家に帰ってMRI検査を受けなければいけない。少し休んで治療を受けるつもりよ」

　前年度覇者で第16シードのカロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）はこの日1回戦の試合を戦い、予選を勝ち上がったローレン・デービス（アメリカ）を6-1 6-3で下す過程で7本のサービスエースを記録した。元世界1位のウォズニアッキは2回戦で、クリスティーナ・マクヘイル（アメリカ）と対戦する。

　USオープン優勝以来の試合をプレーした第5シードのビアンカ・アンドレスク（カナダ）は、アリャクサンドラ・サスノビッチ（ベラルーシ）を6-2 2-6 6-1で退け2回戦に進んだ。

　アンドレスクは相手のサービスを6度ブレークし、直面した16回のブレークポイントのうち12回をセーブして連続14勝目を記録した。

「今、私は波に乗っている。これが続くよう願うわ。この連勝は私に大いに自信を与えてくれると思うから」とアンドレスクはコメントした。

　彼女は次のラウンドで、USオープンの準々決勝でも当たったエリース・メルテンス（ベルギー）と対戦する。(C)AP（テニスマガジン）

※トップ写真はシモナ・ハレプ（ルーマニア）
BEIJING, CHINA - SEPTEMBER 30: Simona Halep of Romania reacts against Ekaterina Alexandrova of Russia during women's singles first round match of 2019 China Open at the China National Tennis Center on September 30, 2019 in Beijing, China. (Photo by Zhe Ji/Getty Images)

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