ガウフはシングルス3回戦でベキッチにストレート負け「あのポイントを取っていれば勝てたとは言えないけど…」 [2024パリ五輪テニス競技]

写真は主審の判定を巡って国際テニス連盟の大会役員に抗議するココ・ガウフ(アメリカ/左)(Getty Images)


 世界的なスポーツの祭典「2024パリ五輪テニス競技」(フランス・パリ/7月27日~8月4日/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第13シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)が第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-6(7) 6-2で倒してベスト8進出を決めた。

 オリンピックに2大会連続出場となる28歳のベキッチは、2021年東京大会2回戦で当時世界ランク3位のアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-4 3-6 7-6(3)で倒す番狂わせを演じていた。

 ガウフは5-2から挽回されてタイブレークでも6-4としながら3つのセットポイントを凌がれて第1セットを落とし、第2セット第3ゲームで先にブレークしたあとベキッチが最後の5ゲームを連取して1時間58分で勝利を決めた。

 第2セット第6ゲーム30-40のピンチでベキッチのショットがアウトとコールされたが、主審がオーバーコールでインと判定する流れの中でガウフの返球がネットにかかった。主審はベキッチにポイントを与え、コールを聞いてから打ったと主張するガウフが抗議してリプレーを要求したが判定は覆らなかった。

「コールはかなり遅めだったから個人的には主審は正しい判定を下したと思ったけど、もう一度見直さないといけないわ。その瞬間に何が起きていたのか正確に知るのは難しいと思う」とベキッチはその場面を振り返った。

 ベキッチは次のラウンドで、第7シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を4-6 7-6(5) 6-4で破って勝ち上がった第12シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)と対戦する。

 初のオリンピックでシングルス3回戦敗退に終わったガウフは、「あのポイントを取っていれば試合に勝てたとは言えないけど、リプレーするのとブレークされるのでは大きな違いが出るかもしれない」と試合後の記者会見で語った。

「でもその前に既に劣勢だったから、あのポイントが今日の結果に影響したと言うつもりはないわ」

 今大会で3種目にエントリーしているガウフは「メダルを獲ることがメインゴール」と語り、同日の夜にテイラー・フリッツ(アメリカ)とのコンビで第3シードとして出場しているミックスダブルス初戦でナディア・ポドロスカ/マッシモ・ゴンサレス(アルゼンチン)を6-1 6-7(6) [10-5]で退けた。

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写真◎Getty Images

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