バーンアウトを経験して復帰したアニシモワがサバレンカを倒してWTA1000大会で初のベスト4進出「コートにいることができてとても幸せ」 [WTAトロント]

写真はアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・オンタリオ州トロント/8月6~12日/賞金総額321万1715ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 6-2で倒す番狂わせを演じ、WTA1000大会で初のベスト4進出を果たした。

 5-4から初のブレークに成功して第1セットを先取したアニシモワは第2セット第3ゲームで一度だけサービスダウンを喫したが、そこから最後の5ゲームを連取して1時間26分でサバレンカに対する5度目の勝利を決めた。

 昨年5月に燃え尽き症候群とメンタルヘルスの問題で休養して1月のオークランドで復帰した22歳のアニシモワは世界ランクを132位まで落としているが、この日は終始のびのびと鋭いショットを打ち込み、ややミスの多かったサバレンカに付け入る隙を与えなかった。

 サバレンカは2019年の初対決からアニシモワに4連敗を喫していたが、1月のオーストラリアン・オープン4回戦を含む直近の2試合では勝っていた。

「彼女(サバレンカ)は素晴らしい選手だから本当にタフな相手だわ。今年のオーストラリアン・オープンでは彼女が絶好調のときにプレーしたけど、今日は少し違ったゲームプランで臨んだの。それを実行することができて凄く満足している」とアニシモワは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ここ2週間でたくさんの試合をしてきたけど、正直に言って毎日プレーできるのは本当にうれしい。コートにいることができてとても幸せよ」

 約2年ぶりの対トップ10勝利を挙げたアニシモワは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のテイラー・タウンゼント(アメリカ)を6-3 7-6(5)で破って勝ち上がった同胞で第8シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、それぞれ同胞対決を制したジェシカ・ペグラ(アメリカ)とディアナ・シュナイダー(ロシア)の顔合わせとなった。

 ディフェンディング・チャンピオンで第3シードのペグラがペイトン・スターンズ(アメリカ)を6-4 7-5で退け、第14シードのシュナイダーは前年の準優勝者で第6シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)に4-6 6-1 6-4で逆転勝利をおさめた。

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写真◎Getty Images

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