シナーが転倒して左手を痛めながらもよき友人ドレイパーを下して大会初優勝に王手「凄くフィジカルな試合だった」 [USオープン]

写真は第2セット第9ゲームで転倒した際に痛めた左手の治療を受けるヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 7-6(3) 6-2で退け大会初優勝に王手をかけた。

 6-5から2度目のブレークに成功して第1セットを先取したシナーはすべてサービスキープで進んだ第2セットもタイブレークの末に奪取し、第3セット2-2から最後の4ゲームを連取して3時間3分で勝利を決めた。

 第2セット第9ゲームの激しい攻防の中で転倒したシナーは左手を痛めたが、そのあとも試合中に特に影響がある様子は見せずに勝利に向けて突き進んだ。

 その少し前の第8ゲームではドレイパーがコート後方で嘔吐し、次のチェンジエンドでお互いに医療スタッフを呼んでそれぞれ治療を受ける場面があった。

「僕とジャックはお互いをよく知っており、コート外では友人同士なんだ。ご覧の通り凄くフィジカルな試合だったけど、何とかメンタル的に崩れないよう心掛けていた」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼を倒すのは非常に難しく、とても特別な舞台でもある。ここで決勝に進出できてうれしいよ」

 シナーはキャリア2度目のグランドスラム決勝で、同じ26歳で第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)との地元勢対決を4-6 7-5 4-6 6-4 6-1で制して勝ち上がった第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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