フリッツが長年の友人ティアフォーを倒してグランドスラム決勝の舞台へ「このために一生懸命努力を積んできた」 [USオープン]

写真は初のグランドスラム決勝進出を決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が同じ26歳で第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)との地元勢対決を4-6 7-5 4-6 6-4 6-1で制してキャリア最大のタイトルに王手をかけた。

 USオープンでアメリカ人同士が同種目の準決勝を戦ったのは、アンドレ・アガシ(アメリカ)がロビー・ジネプリ(アメリカ)に勝った2005年大会以来だった。

 同じ26歳で長年の友人同士でもある2人の対決はお互いに2セットずつ取り合い最終セットに突入し、フリッツが第5セットで4-0からサービスダウンを喫したあと続く2ゲームを連取して3時間18分で試合を締めくくった。

「彼(ティアフォー)は早いタイミングでボールをとらえてうまくコースを変え、ベースラインから圧倒していた。僕はとにかく踏み止まり、サービスゲームをキープしてできるだけスコア的にプレッシャーをかけるんだと自分に言い聞かせていた」とフリッツは試合を振り返った。

「何も間違ったことはしていないのに、ただ圧倒されていると感じていた。少しパニックになっていたんだけど、コーチのマイケル・ラッセル(アメリカ)が今やっていることを続ければ大丈夫だと言ってくれたことが落ち着いてプレーできた要因だと思う」

 オンコートインタビューで同大会の男子シングルスでアメリカ人選手が決勝に進出するのは18年ぶりだと指摘されたフリッツは、「ここまで一生懸命努力してきたのはこのためなんだ」と涙ぐみながら答えた。

「夢が叶ったから、とにかくすべてを出し尽くすよ。それは間違いない」

 フリッツは初のグランドスラム決勝で、第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 7-6(3) 6-2で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。同種目で地元アメリカ勢が優勝したのは、2003年大会のアンディ・ロディック(アメリカ)が最後となっている。

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写真◎Getty Images

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