5度目のチャンスをものにしたフリッツがグランドスラム大会で初のベスト4進出「今こそ更に前進するとき」 [USオープン]

写真は5度目のチャンスをものにして初のグランドスラム4強入りを決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を7-6(2) 3-6 6-4 7-6(3)で振りきり、四大大会で初のベスト4進出を果たした。

 33回目の四大大会本戦を戦っているフリッツが同ラウンドに進出したのは、1月のオーストラリアン・オープンと7月のウインブルドンに続いてキャリア5度目だった。

 タイブレークの末に第1セットを先取したフリッツは3-4から初のサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、ワンブレーク差で第4セットを奪取するとふたたびもつれ込んだ第4セットのタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして3時間26分で勝利を決めた。

「最高の気分だ。ここ数年は何度も(グランドスラム大会の)準々決勝でプレーするチャンスがあったけど、今日は今までと違う感覚があった」とフリッツは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今こそ更に前進するときだと心から感じている。多くの観客が見守るUSオープンのこのコートでそれを成し遂げるのは僕にピッタリだよ」

 インタビュアーを務めたニック・キリオス(オーストラリア)にビッグサーブが如何に助けになるかについて話を振られたフリッツは、「でも最高レベルになるとリターンが返ってくるようになる。ストロークが得意な選手なら特にそうだ」と返答した。

「僕は自分のテニスに多くの武器を追加しようと努力してきた。フォアハンドとバックハンドは前からよかったと思うけど、もう少しネットに出たりドロップショットを交ぜたりとバリエーションを増やしてサービスをもっと補えるようにしたいんだ」

 フリッツは次のラウンドで、第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が3-6 7-6(5) 3-6 1-4とリードされた時点で棄権したため勝ち上がった同胞で第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。

 USオープン準決勝でアメリカ人同士がプレーするのは、アンドレ・アガシ(アメリカ)がロビー・ジネプリ(アメリカ)に勝った2005年大会以来となる。

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写真◎Getty Images

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