チチパスが錦織にモントリオールの借りを返して初戦突破「第1セットを取れたのが決定的な瞬間だった」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月2~13日/賞金総額1029万8535ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第10シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)を7-6(6) 6-4で倒してベスト32に進出した。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、チチパスはこの試合が初戦だった。すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレーク5-6から3ポイントを連取してもぎ取ったチチパスは第2セット3-3から唯一のブレークに成功し、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちキープして1時間45分で試合を締めくくった。

 東京で8強入りしたあと2日前の1回戦でフルセットを戦っていた錦織は右太腿から膝にかけてテーピングを施してプレーし、第2セットでメディカルタイムアウトを取って左足首の治療を受けた。

 ふたりはこれが4度目の対決だったが、チチパスが2勝2敗のタイに追いついた。今シーズンは8月にモントリオールの2回戦で顔を合わせ、錦織が6-4 6-4で勝っていた。

「(タイブレークでセットポイントを握られたが)挽回して第1セットを取れたことが非常に重要で決定的な瞬間だった」とチチパスは試合を振り返った。

「そこを乗り越えることができたのはよかった。新しいマインドセットで再スタートできたと思うし、少し自信がついたからね」

 チチパスは次のラウンドで、第18シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3 6-2で破って勝ち上がったアレクサンドル・ミュレー(フランス)と対戦する。

 この日プレーしたトップ10プレーヤーは2019年大会チャンピオンで第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)に7-5 7-5で勝って3回戦に駒を進めたが、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は予選勝者のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)に4-6 4-6で敗れた。

 1試合残っていたボトムハーフ(ドローの下半分)の1回戦では、アレックス・ミケルセン(アメリカ)が前週の北京で4強入りしたブ・ユンチャオケテ(中国)を6-3 6-4で退けた。

 そのほかの試合では第11シードのトミー・ポール(アメリカ)、第14シードのベン・シェルトン(アメリカ)、第16シードのユーゴ・アンベール(フランス)、第19シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)、第29シードのマッテオ・アルナルディ(イタリア)、第30シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)、第31シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、38歳のガエル・モンフィス(フランス)、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)、ワイルドカードを得て参戦したウー・イービン(中国)が2回戦を突破した。

 モンフィスが第第22シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-3 4-6 6-4で振りきり、カルバレス バエナが第21シードのアルトゥール・フィス(フランス)に7-6(4) 7-6(5)で競り勝ち、ウーは第25シードのニコラス・ジャリー(チリ)を6-2 6-1で下してそれぞれシードダウンを演じた。

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写真◎Getty Images

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