ズベレフが地元オーストリアの18歳シュワーツラーの挑戦を退け2回戦へ「僕も同じような経験をしたことがある…」 [ATPウィーン]

写真はロレックス上海マスターズでのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月21~27日/賞金総額262万6045ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のジョエル・シュワーツラー(オーストリア)を6-2 6-2で下し、2018年の自己最多に並ぶ今季のマッチ60勝目を挙げた。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したズベレフは第2セットも5-1とリードし、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間3分で若手の挑戦を退けた。

「18歳の選手が地元の大会で恐らくこれまでで一番多くの観客を前に世界3位と対戦するのは決して簡単なことじゃない。僕も同じような経験をしたことがある。17歳のときにハンブルクで準決勝に進出し、突然チケットが売り切れになってスタジアムが満員になったんだ」とズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ダビド・フェレール(スペイン)が相手でいい試合ができたらと思っていたけど、1ゲームしか取れずに30分くらいで終わってしまったよ。だから彼(シュワーツラー)の気持ちはよくわかる。簡単な状況ではないけど、彼は素晴らしい選手で素晴らしいキャリを築いていくだろう。この試合で彼のことを判断すべきじゃない」

 2021年大会チャンピオンのズベレフは次のラウンドで、アレックス・ミケルセン(アメリカ)とマルコス・ギロン(アメリカ)の勝者と対戦する。

 前日には今大会で引退の花道を飾るドミニク・ティーム(オーストリア)が『スーパーサンデー』と称されたイベントでズベレフとエキシビションマッチをプレーし、ファンや同僚たちから祝福を受けた。

「素晴らしい旅だった。対戦相手であり友人でもあった皆さんはもっとも重要な存在だった。皆と一緒にいるのは常に喜びだった。皆が今日ここに来てくれたのは僕にとって大きな意味がある」とティームは話した。

 31歳のティームは2019年に地元優勝を飾った大会でワイルドカードを受け取っており、火曜日に行われる1回戦でルチアーノ・ダルデリ(イタリア)と対決する予定になっている。

 そのほかの試合ではフラビオ・コボッリ(イタリア)がアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-6(1) 6-3で退け、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が予選勝者のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を7-5 6-4で振りきり、予選勝者のヤクブ・メンシク(チェコ)は第8シードのアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を7-6(3) 6-2で倒してそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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