体調不良を乗り越え初戦突破のチチパスがATPマスターズ1000大会マッチ100勝目 [パリ・マスターズ]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月28日~11月3日/賞金総額694万6835ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第10シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に4-6 6-3 6-3で逆転勝利をおさめた。

 カルバレス バエナは予選決勝で敗れたが、ラッキールーザーで本戦入りが決まっていた。第5ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたチチパスはワンブレーク差で第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って1時間59分でATPマスターズ1000大会でのマッチ100勝目を挙げた。

「いいスタートが切れなかった。胃の調子が悪く、プレー中にあまりいい気分ではなかった」とチチパスは試合後に明かした。

「立ち上がりには気力も沸いてこなかった。何かが気になると集中力が奪われてしまう。今日は対戦相手に加え、このことがもうひとつの戦いだったかもしれない」

 今季の戦績を43勝21敗としたチチパスはシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を巡るレースランキングで12位に付けており、この時点で8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)とは705ポイント差となっている。

「出場権を得るにはかなりの努力が必要だ。今週を通して調子を上げていくことができればどうなるか、という感じだね」とチチパスはATPファイナルズについて話した。

「ここでいいプレーができればトリノの出場権もついてくると思う。それに関係なく、僕はとにかく上達して可能な限り最高のテニスができるように努力しているんだ」

 チチパスは次のラウンドで、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)を3-6 7-6(5) 6-3で破って勝ち上がったアレハンドロ・タビロ(チリ)と対戦する。

 この日プレーした地元フランス勢は第15シードのユーゴ・アンベール(フランス)に加えてワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアドリアン・マナリノ(フランス)とアルトゥール・リンデルネック(フランス)が2回戦に駒を進めたが、予選勝者のカンタン・アリス(フランス)は敗れた。

 マナリノが第2シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-3 7-5で倒し、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)はアリスを7-6(5) 6-3で退けた。

 そのほかの試合ではジョーダン・トンプソン(オーストラリア)、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、ニコラス・ジャリー(チリ)、タロン・グリークスプア(オランダ)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、予選勝者のマルコス・ギロン(アメリカ)、ラッキールーザーのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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