今年から20歳以下で争われることになった若手男子選手のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」（ネクストジェンATPファイナルズ／サウジアラビア・マッカ州ジッダ／12月18～22日／賞金総額205万ドル／室内ハードコート）の第7回大会が開幕し、オープニングマッチで第6シードのルカ・バン アッシュ（フランス）が第4シードのシャン・ジュンチャン（中国）を4-3(3) 2-4 4-1 4-3(5)で倒して白星スタートを切った。

　2017年に創設されたこの大会は、世界トップ8によるシーズン末のエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」（イタリア・トリノ／11月10～17日／室内ハードコート）の若手版となる。

　今大会は出場権を争うレースランキング（Race to Jeddah）の上位8人が2つのグループに分かれてラウンドロビン（総当たり戦）を行い、上位2名ずつが決勝トーナメントに進出する形式となっている。試合は4ゲーム先取の5セットマッチやノーアドバンテージなど、大会独自のルールが採用されている。

　昨年の同大会で準決勝に進出したバン アッシュは第2セットを落としたが、相手の不安定さに付け込み続く2セットを連取して1時間56分で勝利を決めた。

「今日は昨年の経験が凄く役に立ったと思う。僕は既に変則的なこのルールでプレーしたことがあった訳だからね」とバン アッシュは試合後にコメントした。

「ジェリー（シャンの愛称）にとっては初めてだったから、いつもとは違うルールで4ゲーム先取のセットを戦う準備をするのが難しいのは当然だ。アブダラ・シェルベイ（ヨルダン）とプレーした昨年の初戦を覚えているけど、適応するが大変だったよ」

　今大会ではノーレット（サービスがネットに触れても正しいボックスに入れば有効）のルールが採用されており、そのおかげでバン アッシュは第1セット第4ゲームと第2セット第1ゲームで2つのポイントを獲得（シャンも第3セット序盤で1ポイントを取得）した。

　レッド・グループのもうひとつの試合では、第2シードのアレックス・ミケルセン（アメリカ）が第7シードのニシェッシュ・バサバレディ（アメリカ）との同胞対決を2-4 4-3(5) 4-3(4) 4-2で制した。

　ナイトセッションで行われたブルー・グループの試合では第5シードのラーナー・ティエン（アメリカ）が第3シードのヤクブ・メンシク（チェコ）に4-3(6) 4-3(3) 2-4 2-4 4-3(8)で競り勝ち、最終試合で第8シードのジョアン・フォンセカ（ブラジル）が前年の準優勝者で第1シードのアルトゥール・フィス（フランス）を3-4(9) 4-2 4-1 1-4 4-1で退けた。

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