元世界33位ブルックスビーが自閉スペクトラム症であることを公表「4歳になるまで言葉が話せなかった」

写真は2023年オーストラリアン・オープンでのジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)(Getty Images)


 男子テニス元世界ランク33位のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)が自身のインスタグラムを更新し、自閉スペクトラム症を患っていることを公表した。

 インスタグラムに声明文を投稿した24歳のブルックスビーは「僕は幼い頃に重度の重度の自閉スペクトラム症と診断されました」と明かし、「4歳になるまで言葉が話せず、集中的なABA療法を週40時間受けていました」と告白した。

「母は決して諦めず、僕を助けるためにあらゆることをしてくれました。母がいなければ今の僕はいなかったでしょう。諦めなかった両親がいて僕は幸運です」

 AP通信の取材を受けたブルックスビーはこの症状がテニス面で強みになる(プレッシャーがかかる場面で特定の細部に集中できる)部分と弱みになる(負けそうなときやうまくいかないショットがあるときなどに感情を爆発させてしまう)部分があると話し、現在の症状は「非常に軽度」と主治医に判断されている。

 手首のケガに悩まされていたブルックスビーは2023年オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で3回戦に進出したあと手術を受けて戦線を離脱し、12ヵ月間で検査を3度欠席したことで同年11月にテニスの不正を調査する団体であるインターナショナル・テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)から出場停止処分を受けていた。

 これに控訴したブルックスビーは減刑を勝ち取り今年の3月に復帰が可能になっていたが、練習を再開した際に肩の痛みを感じたことや新しいチームを編成した時期であったことなどから直ぐにはツアーに戻らなかった。

 離脱中に世界ランクを失ったブルックスビーは来月にキャンベラのチャンレンジャー大会で復帰し、そのあとオーストラリアン・オープンに出場する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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