ブルックスビーがルードを倒すキャリア最大のジャイアントキリングに成功「自分の決意と不屈の精神を誇りに思う」 [オーストラリアン・オープン]

写真はキャリア最大のジャイアントキリングに成功したジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ノーシードながら何かを持つ若手として注目されているジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)が第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-3 7-5 6-7(4) 6-2で倒す番狂わせを演じた。

 他の選手と一線を画すクレバーなテニスをする若手と評価されている22歳のブルックスビーが、初出場の今大会でキャリア最大のジャイアントキリングをやってのけた。

 2セットダウンと追い込まれたルードは第3セットで3つのマッチポイントを凌いで2-5から挽回して1セットを奪ったが、この試合に先立ち「昨年のツアーで得た経験が役に立つと思う。僕はいくつかの部分でよりハードに取り組み始めており、精神的にも肉体的にいい状態になっている。自分を限界まで追い込む準備はできている」と自信を滲ませていたブルックスビーは崩れなかった。

 3時間55分の戦いを制したあと、ブルックスビーは「まずは何より、キャスパーは戦士だ。凄いバトルになることはわかっていた。僕は自分のレベルにかなり自信を持っており、コートでの戦いをとにかく楽しみたかったんだ」と話した。

「僕は自分の決意と不屈の精神を誇りに思っている。第3セットがうまくいかなかったあとも、挫けることなく状況を好転させることができた」

 第3セットのタイブレークを落としたあとのメンタリティーについて聞かれたブルックスビーは、「とにかく自分のレベルを上げ続けなければならなかった。自分は本当に力強いプレーをしていると思っていたから、すべてのゲームで集中力を切らさないようにしたかったんだ」と答えた。

 特に長いラリーで強さを発揮したブルックスビーは、68回あった9本以上のラリーで50ポイントを獲得した。お互いに苦労したサービスゲームでは合わせて25回のブレークポイントがあり、13回中9本をものにしたブルックスビーに対してルードは12回中4つしか取れなかった。

 ブルックスビーは次のラウンドで、第30シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-2 2-6 6-7(4) 6-3 6-4で破って勝ち上がった同胞のトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

「これもまた厳しいバトルになるだろうね。今は多くのアメリカ人選手が活躍しており、僕たちはお互いに刺激し合って切磋琢磨しているんだ。次の試合も楽しみにしているよ」とブルックスビーは次戦を見据えた。

 同日にはほかにもJ.J.ウルフ(アメリカ)が第23シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-1 6-4 6-4で退け同じくシードダウンを演じたが、同国のエースで第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に7-6(4) 6-7(2) 4-6 7-6(6) 2-6で苦杯を喫した。

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写真◎Getty Images

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