ジョコビッチがグランドスラム史上最多記録更新の430試合目に勝利「当然のことと思わないようにしている」 [オーストラリアン・オープン]

写真はグランドスラム史上最多記録更新となる430試合目で勝利をおさめたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が予選勝者のハイメ・ファリア(ポルトガル)を6-1 6-7(4) 6-3 6-2で退けベスト32に進出した。

 全豪で男子の最多記録となる10度(2008年、11~13年、15~16年、19~21年、23年)の優勝を誇るジョコビッチは、今大会で勝てば四大大会優勝回数で男女を通した最多記録「24」で並んでいるマーガレット・コート(オーストラリア)を追い抜き単独トップに立つことができる。

 一方のファリアはチャレンジャー大会を主戦場としていた選手で今週までツアーレベルの勝ち星はなく、この大会まではグランドスラム大会で予選を突破したことがなかった。

 1ゲームしか落とさず第1セットを先取したジョコビッチは2-1と先行したところから反撃を受けてタイブレークの末に第2セットを落としたが、第3セット第6ゲームでブレークに成功すると主導権を取り戻して3時間で勝利を決めた。

「第3セットでとてもうまく対応できたと思う。特に第4セットではいい形で試合を締めくくることができた。彼は第2セット終盤から第3セット前半にかけて勢いに乗った素晴らしいテニスをしており、僕は嵐に耐えなければならなかった」とジョコビッチは試合を振り返った。

「失うものが何もないような選手と対戦するのは簡単じゃない。彼は体格がよくてとても若い。だから僕はネット際で『君の将来は明るい。このまま頑張るべきだ』と彼に伝えたんだ」

 これはジョコビッチにとってグランドスラム大会で430試合目のシングルスで、429試合のロジャー・フェデラー(スイス)を抜いて男女を合わせた最多試合出場の記録を更新した。400試合以上プレーしたの423試合で3位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)までで、4位は358試合のラファエル・ナダル(スペイン)となっている。

「このスポーツは僕の人生において常に多くのものを与えてくれた。グランドスラム大会でプレーする機会もそうだ。僕は自分がとても誇りに思う素晴らしい業績を残したとしても、それを当然のことと思わないようにしている」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「もちろんグランドスラム大会での試合と勝利はテニスでもっとも重要なものだ。凄くうれしいことだと思っている」

 ジョコビッチは次のラウンドで、ライリー・オペルカ(アメリカ)を3-6 7-6(1) 6-7(5) 7-6(4) 6-4で破って勝ち上がった第26シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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