ネクストジェン準優勝者ティエンが2005年大会のナダル以降最年少でオーストラリアン・オープン16強入り「本当にクール」

写真はラーナー・ティエン(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、予選から勝ち上がってきた19歳のラーナー・ティエン(アメリカ)がコランタン・ムーテ(フランス)を7-6(10) 6-3 6-3で倒してベスト16進出を果たした。

 一進一退の第1セットを長いタイブレークでセットポイントを凌いだ末に先取したティエンは第2セットもワンブレーク差で連取し、第3セットでは相手のサービスゲームを2度破って2時間49分で勝利を決めた。

 2日前の2回戦で午前2時55分に終了した4時間49分に渡る激闘の末に前年の準優勝者で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 7-6(4) 6-7(8) 1-6 7-6(10-7)で倒す番狂わせを演じていたティエンだったが、疲労を感じさせることなく安定したプレーを披露した。

「素晴らしい気分だ。今週に抱いていた期待以上の結果が出ている。どの試合でも勝てると信じて臨んでいるけど、グランドスラム大会の2週目に進めるなんてアメージングだ」とティエンは試合後に語った。

 カリフォルニア州アーバイン出身でベトナム人の両親を持つティエンはこの勝利により、自分が生まれた2005年大会のラファエル・ナダル(スペイン)以降でもっとも若い4回戦進出者となった。

「現時点でナダルと比べることなんてできないと思うけど、本当にクールだね」

 ムーテは試合前にシャワーを浴びているときに気分が悪くなって15分ほど気を失っていたようだが試合開始が近づいていたため医師に相談する時間もないまま試合に臨んだのだとのちに明かしたが、「でも断じてそれが負けた理由ではない。彼はすべての面で優れていた」と対戦相手を称えた。

 ティエンは次のラウンドで、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)を6-7(3) 7-6(6) 6-1 6-2で破って勝ち上がったロレンツォ・ソネゴ(イタリア)と対戦する。

 同日にはティエンと同じカリフォルニア州出身で1年先輩のアレックス・ミケルセン(アメリカ)も第19シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-3 7-6(5) 6-2で退け、キャリア初のグランドスラム16強入りを決めた。

 ふたりは2024年12月に昨年から20歳以下で争われることになった若手男子選手のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」で2度対決しており、ラウンドロビン(グループ内総当たり戦)で敗れたティエンが準決勝で雪辱して最終的に準優勝を飾っていた。

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写真◎Getty Images

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