アルカラスがドレイパーの途中棄権で2年連続8強入り「望んでいた勝ち方ではなかった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は相手の途中棄権により2年連続となる8強入りを決めたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第15シードのジャック・ドレイパー(イギリス)が5-7 1-6とリードされた時点で棄権したため、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がベスト8に進出した。

 2-5から巻き返して5-5に追いついきながら続く2ゲームを連取されて第1セットを落としたドレイパーは第2セットを1ゲームしか取れずに失い、チェンジエンドでトレーナーと話し合ったあと試合続行を断念しため1時間35分で試合が終了した。

「僕が望んでいた勝ち方ではなかった。オーストラリアでまた準々決勝に進出できてうれしいけど、ジャックのことは気の毒に思う」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで相手を気遣った。

「彼はケガのせいでシーズン前の準備が十分にできなかった。僕たちはプレシーズンの1週間を一緒に取り組む予定だったんだけど、ケガのせいでできなかったんだ。少し残念だけど、彼はもっと強くなって戻ってくると確信している。早く回復するよう願っている」

 ドレイパーは昨年12月に自身のインスタグラムを通し、股関節のケガを理由に男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」と日本に対するデビスカップ予選1回戦を欠場すると発表していた。何とか全豪に参戦したドレイパーは初戦から3試合連続で5セットを戦い、約12時間半をプレーしてこの試合を迎えていた。

 試合後に左股関節の腱炎を抑えるために鎮痛剤を飲んでプレーしていたことを明かしたドレイパーは、「時限爆弾のようなものだったのだろう。体に負担をかけすぎてしまった」と話した。

 初の4強入りを目指すアルカラスは2年連続となる準々決勝で、第24シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-3 6-4 7-6(4)で破って勝ち上がった第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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