母国大会の初戦で敗れた元世界1位ハレプがファンの前で引退を発表「皆さんの前でお別れを言いたかった」 [トランシルバニア・オープン]

写真は母国ファンの前で引退を発表したシモナ・ハレプ(ルーマニア)Getty Images)


 WTAツアー公式戦「トランシルバニア・オープン」(WTA250/ルーマニア・クルジュ ナポカ/2月3~9日/賞金総額27万5094ドル/室内ハードコート)の女子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したシモナ・ハレプ(ルーマニア)がルチア・ブロンゼッティ(イタリア)に1-6 1-6で敗れたあと、母国ファンの前で引退を発表した。

 2022年USオープン期間中に行われた検査で禁止薬物のロキサデュスタット(Roxadustat)が検出されたハレプはテニスの不正を調査する団体であるインターナショナル・テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)によって同年10月から4年間の活動停止処分が科され、処分が9ヵ月に短縮されたため昨年3月に復帰したが左膝のケガにも苦しめられて同年は4大会でプレー(1勝4敗)しただけだった。

 試合後にファンの前でマイクを持ったハレプは、「喜びなのか悲しみなのかわからない。どちらの感情もあると思うけど、私は自分の心に従ってこの決断に至っている」と話した。

「私がかつていた場所に到達するのは非常に難しいし、それがどういうことか私は知っている。だからこそ今日はここに来て皆さんの前でプレーし、お別れを言いたかったの」

 33歳のハレプは2018年フレンチ・オープンと19年ウインブルドンを含むツアー通算24勝を挙げ、2017年1月に世界ランク1位の座に就いた。

 ブロンゼッティは次のラウンドで、バルバラ・グラチェワ(フランス)を2-6 6-2 6-2で破って勝ち上がった第3シードのペイトン・スターンズ(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのアナスタシア・ポタポワ(ロシア)、第2シードのオルガ・ダニロビッチ(セルビア)、第7シードのエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)、アンナ・ブリンコワ(ロシア)、ビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)、ワイルドカードで出場したアナ・ボグダン(ルーマニア)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)が2回戦に駒を進めた。

 第6シードのジェシカ・ボウサス マネイロ(スペイン)はサスノビッチに7-6(0) 5-7 4-6で逆転負けを喫し、初戦で姿を消した。

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写真◎Getty Images

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