世界92位の予選勝者ベルッチが2回戦でメドベージェフを倒す番狂わせ「できる限り自分らしくいようと心掛けた」 [ATPロッテルダム]

写真はマッティア・ベルッチ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ABN AMROオープン」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月3~9日/賞金総額256万3150ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた世界ランク92位のマッティア・ベルッチ(イタリア)が第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-7(6) 6-3で倒す番狂わせを演じた。

 3-4からサービスダウンを喫して第1セットを落としたメドベージェフはタイブレークでマッチポイントを凌いだ末に第2セットを取り返したが、ベルッチが第3セット3-3から最後の3ゲームを連取して2時間54分でキャリア初の対トップ10勝利をもぎ取った。

 第3セットで6つのブレークポイントをすべてセーブした左利きのベルッチは恐れ知らずのアグレッシブなプレーを最後まで貫き、2度目のマッチポイントでバックボレーを決めると大の字に倒れ込んで勝利を祝った。

「コートでの時間を楽しみ、できる限り自分らしくいようと心掛けた。サーブ&ボレーを少し交ぜたり、アンダーサーブを打ったりした。彼(メドベージェフ)が後ろのほうにいるのがわかったから、そこから動かそうとして使ったんだ。無礼なことをするつもりではないからね」と23歳のベルッチは試合を振り返った。

「すべての瞬間を楽しまなければならないと感じた。これは大きな結果だから、しっかりと満喫するつもりだよ」

 シードダウンを演じてキャリア2度目のツアー8強入りを決めたベルッチは次のラウンドで、第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)とタロン・グリークスプア(オランダ)の勝者と対戦する。

 グリークスプアは同日に行われた1回戦で、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-3 6-7(2) 7-6(4)で破って勝ち上がった。

 そのほかの試合では第7シードのアルトゥール・フィス(フランス)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、予選勝者のアンドレア・ババッソーリ(イタリア)が2回戦に駒を進め、第8シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)は7-5 2-2とリードした時点でイリ・ラフェチュカ(チェコ)が左脚の悔過を理由に棄権したためベスト8進出が決まった。

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写真◎Getty Images

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