ジョコビッチが2022年4月以来のシングルス初戦敗退「今日は自分よりも優れた選手に負けただけ」 [カタール・オープン]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500/カタール・ドーハ/2月17~22日/賞金総額303万5960ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に6-7(4) 2-6で敗れた。

 お互いに3度ずつブレークポイントを凌いだ末に突入したタイブレークを制して第1セットを先取したベレッティーニは第2セットも3-0とリードし、4-2から最後の2ゲームを連取して1時間34分で過去4戦全敗だったジョコビッチからの初勝利をもぎ取った。

 ケガで半年以上の戦線離脱を強いられ世界ランクを一時154位まで落としていたたベレッティーニは復帰後のツアー2戦目だった昨年4月のマラケシュを皮切りにツアー3勝を挙げ、同年のATPアワードでカムバック選手賞に選ばれていた。

「ずっと求めていたことだ。ツアーでもっとも重要な大会で彼(ジョコビッチ)と対戦できたのは名誉であり喜びだった。ひとつでも勝てていればよかったんだけどね」とベレッティーニは試合後のオンコートインタビューで語った。

「カムバックしてこのレベルに戻るために本当に一生懸命取り組んできた。自分のレベルが高いことはわかっていた。とにかく試合数をこなし、このような試合をすることが必要だったんだ」

 第1セット終了後に左脚の負傷で棄権を余儀なくされたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対するオーストラリアン・オープン準決勝以来となるシングルス復帰戦に敗れたジョコビッチは、「痛みや違和感はなかった。今日は自分よりも優れた選手に負けただけだ」と潔く負けを認めた。

「確かに自分が望むレベルではなかったし、思うように動けていなかったかもしれない。でも痛みなくプレーできた訳だから言い訳はできない」

 グランドスラム大会優勝歴24回を誇る元世界ナンバーワンのジョコビッチが初戦敗退を喫したのは、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に3-6 7-6(5) 1-6で敗れた2022年4月のモンテカルロ以来となる。

 2023年1月以来の対トップ10勝利を挙げたベレッティーニは次のラウンドで、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-6(5) 7-6(7)で破って勝ち上がったタロン・グリークスプア(オランダ)と対戦する。

 この日プレーしたジョコビッチ以外のシード勢は第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が2回戦に駒を進めたが、第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はハマド・メジェドビッチ(セルビア)に6-7(6) 7-5 6-7(5)で競り負けた。

 そのほかの試合ではフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、ジズー・ベルグス(ベルギー)、予選勝者のルカ・ナルディ(イタリア)とボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)が初戦を突破した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles

S